UD・FLENDS(フレンズ)システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 14:18 UTC 版)
「尿素SCRシステム」の記事における「UD・FLENDS(フレンズ)システム」の解説
「竹内覚」も参照 「FLENDS」は「Final Low Emission New Diesel System」の略で、日産ディーゼル工業(現・UDトラックス)が世界で初めて、トラック・バス用として実用化に成功した。 尿素SCR触媒、高圧燃料噴射システム(ユニットインジェクター式・コモンレール式)、高精度クールドEGRを組み合わせたディーゼルエンジン用排出ガス浄化システムである。PMとNOxの大幅削減を達成し、排出するCO2を削減した。 なお本稿で述べる「FLENDS」とは、超高圧燃料噴射システム(GE13系はユニットインジェクター、MD92系はコモンレール式燃料噴射装置)と本装置を組み合わせたもので、誤解されがちであるが、触媒装置単体の呼称ではない。 コモンレール式燃料噴射システム - 噴射前の燃料を各気筒共通の蓄圧器(コモンレール)で高圧に保ち、噴射燃料の高圧細微化によってPMを抑制し、噴射時期・噴射回数・噴射量をECUで制御することでNOxの発生を抑えるシステム。 高精度クールドEGR - 排出ガスの一部を燃焼室に再循環させるシステム。 AdBlue(アドブルー)- ドイツ自動車工業会の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水。尿素32.5%の水溶液である。日産化学工業、日本化成、三井化学、新日本化成などの化学メーカーが製造する。トラックステーション、日本国内の大型トラックを扱うディーラー(全社)、AdBlue販売元拠点や大型トラック対応スタンドで補充が可能である。運用する事業者の拠点に(ほとんどの場合燃料(軽油)に隣接する形で)専用の計量器を設置したり、拠点の工場内にドラム缶やバッグインボックスの形で常備することもある。また枯渇対策の応急用に車載できる小型パウチもある。
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