u・d・sからなるバリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/27 04:55 UTC 版)
「バリオン」の記事における「u・d・sからなるバリオン」の解説
アップクォーク、ダウンクォーク、ストレンジクォークからなるバリオンは18種類あり、JP = 1/2 のバリオン8重項と JP = 3/2 のバリオン10重項に分類される。それらは、最も軽い核子 N (陽子 p と中性子 n)を始め、デルタ粒子 Δ、ラムダ粒子 Λ、シグマ粒子 Σ、グザイ粒子(カスケード粒子) Ξ、オメガ粒子 Ω と呼ばれる。核子とデルタ粒子以外はストレンジを含み、ハイペロンと総称される。 名前を付ける際、原則としてアイソスピンの成分では区別しない。つまり、アップとダウンは区別しない。記号では電荷で区別する。たとえば、デルタ粒子は Δ++ (uuu)、Δ+ (uud)、Δ0 (udd)、Δ− (ddd) の4種類のバリオンの総称である。例外として、核子には N+ (uud) と N0 (udd) の2種類があるが、それぞれに固有の名前と記号、つまり陽子 p と中性子 n がある。 バリオンの JP には1/2と3/2があるが、名前では区別せず、JP = 3/2のほうの記号に*を付ける。たとえば、シグマ粒子には Σ±、Σ0 (JP = 1/2) と Σ*±、Σ*0 (JP = 3/2) がある。ただし、 JP = 3/2 しかない場合はオメガ粒子 Ω のように何も付けない。例外として、核子 (JP = 1/2) に対応する JP = 3/2 のバリオンには、デルタ粒子 Δ という固有の名前と記号がある。 アイソスピン I が異なるバリオンは、アップ、ダウン、ストレンジのみで構成されたバリオンでの中では、ラムダ粒子 Λ0(uds、I = 0)と中性シグマ粒子 Σ0(uds、I = 1)のみで、別の名前が付いている。
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