The Unix-Haters Handbookとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > The Unix-Haters Handbookの意味・解説 

The Unix-Haters Handbook

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 15:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
The UNIX-HATERS Handbook
著者
  • シムソン・ガーフィンケル英語版
  • ダニエル・ワイズ
  • スティーブン・シュトラスマン
出版社IDG
出版日1994
ISBN1-56884-203-1
OCLC30681401

The Unix-Haters Handbook は Unix-Haters メーリングリスト に投稿されたメッセージをユーモアを交えて編集した書籍である。編集者はシムソン・ガーフィンケル英語版、ダニエル・ワイズ、スティーブン・シュトラスマン。1994年に出版された。

2003年に電子形式で無料でダウンロードできるようになった。[1]

内容

Unix ユーザーの不満をテーマとしている。当時多くのユーザーが他のシステムから Unix へ移行してきており、彼らは前のシステムの方が計算機科学的に洗練されていると感じ、Unix とそのソフトウェアが内包する worse is better (悪いほうが良い)という哲学に多大な不満を感じていた。

今となってはこの本はやや古くなっている。題材の多くは1990年ごろのものであり、言及されている問題の多くはすでに存在しない。例えば、ジャーナリングファイルシステムが無いことに不満をあげたり、グラフィカルユーザインタフェースは Unix にとって自己矛盾であると述べているが、これらは今では標準的になっている。また、多くの不満がコマンドラインインタフェースの不規則性についてである。これらの不満が投稿されたのは Linux が普及する以前であり、したがって槍玉になっているのは当時存在していた数種類の商用 Unix であるが、それらのほとんどはもう存在しない(商用 Unix 間の一貫性のなさもこの本の不満の大部分を占めている)。しかし、Linux による一見寡占的な状況は、各種の Unix がある、という状況を変化させただけであり、(GNU/Linux という語もあるように Linux ではなく GNU のおかげで、GNU Coreutils に代表される GNU プロダクトでの共通性などはあるものの)コマンドライン引数類の不規則性は Linux になったからといって、他の Unix と違う所があるかと言えばほとんど全く無いので、そのあたりはあいもかわらず通用する。

この本はペーパーバックとして出版された。表紙のデザインは叫び (エドヴァルド・ムンク)のパロディになっている。「UNIX barf bag」(UNIX ゲロ袋)と書かれたエチケット袋が裏カバーの内側に印刷されている。

巻頭のForeword(献辞)にはこうある: 「ケンとデニスへ。彼らがいなければこの本はありえなかった」。これはケン・トンプソンデニス・リッチーを指している。その後のPreface(前書)に続いて、デニスが寄せたAnti-Foreword(反-献辞)も掲載されている。

脚注

  1. ^ "The Unix-Haters Handbook" WWW Page” (2004年11月5日). 2008年3月17日閲覧。

外部リンク


「The Unix-Haters Handbook」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

The Unix-Haters Handbookのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



The Unix-Haters Handbookのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのThe Unix-Haters Handbook (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS