Tu-160M2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:29 UTC 版)
「Tu-160 (航空機)」の記事における「Tu-160M2」の解説
新造機。Tu-160Mに加え更なる改良を行っている。Tu-22M3Mとは部品の60%を共有する設計である。2020年2月2日に既存の機体(RF-94103,Игорь Сикорский)のシステムと機器を置き換え、テールコーンなど一部の形状を変更した試験機の初飛行が報告されている。さらに2020年11月3日、エンジンをNK-32-02へ換装して試験飛行した。工場試験を完了したのち、2021年3月10日にジューコフスキー飛行場に到着し、予備試験に移行したことが明らかにされた。2021年9月17日、カザン航空機製造合同にて2機目の試験機(テイルコード:RF-94444)の試験飛行が行われていた。新造の機体が2022年1月12日に初飛行した。既存の機体との外見上の大きな相違点としては、機体後端に見られたレーダー警報受信機が新型の電子戦術装置に置き換えられたため、前述の通りテールコーンが短縮されレドームになっている箇所で、それに伴いチャフ・フレアディスペンサーの配置も変更され前方へ移動した。また機首底部のOPB-15前方TVカメラと装置を納めていたフェアリングは除去され平坦になり、機首の上下に見られる通信用VHFアンテナの形状にも若干の差異がある。改修前の機体との分類上、Tu-160M2と表記される事が多いが、現在、統一航空機製造会社と公共株式会社ツポレフの公式においてはTu-160Mの呼称が使用されている。
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