TOSの終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/01 15:16 UTC 版)
MultiTOSはアタリによってリリースされた最後のバージョンのTOSとなった。アタリは長く待たれていたTOS 5.0の社内でのベータバージョンをリリースした。これは、シングルタスクオペレーティングシステムであるが、完全なマルチタスクに対応するための準備がなされていたこのベータバージョンにはAES 4.1が含まれており、TOS 4.92と呼ばれていた。これはいくつかのFTPサーバに流出したが、明らかにエンドユーザ向けではなく、試してみた者には簡単に非常にバグが多く不安定であることが分かるものであった。MultiTOSでのアップデートされたバージョンのマルチタスク対応のGEMの後継(これもAES 4.1と呼ばれたが、TOS 4.92とともに配布されたものよりもより新しいバージョンである) は、開発者には配布されたが、突然の終わりを迎えることとなった。 ゲーム機であるAtari Jaguarへ経営資源の全てを向けるため、アタリはコンピュータの開発とサポートの全てを止めることを決断した。この決断がもう数年早くなされていたならば、TOSの物語はここで終わっていたかもしれない。しかし、2つのことがTOSをこの決断から救った。Ericは上司にアタリによるMiNTを制限の少ないライセンスでリリースさせ、興味のある人は誰でも自分のバージョンのオペレーティングシステムを再配布できるようにした。それに加え、インターネットが一般大衆に普及し始める時期にあたっており、すでに強力なMiNTのコミュニティが形成されていたため、インターネットによって、オープンソースによる開発はすばらしく良い状況となった。 (この章は http://xaaes.atariforge.net から Wikipedia で使用する許可を得ている。)
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