TEI ガイドライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 03:57 UTC 版)
「Text Encoding Initiative」の記事における「TEI ガイドライン」の解説
TEI ガイドラインは、XML のタグ(要素)の種類や属性を定義するとともに、それらがどういう関係において利用できるかということを決めている。決められた内容は、散文で解説されるとともに、スキーマ(DTD、RelaxNG 等で記述される)として配布されており、スキーマファイルは日本語化もされている。 また、用途にあわせたタグのモジュール化が行われており、言語学、辞書、書誌学、校訂テクストなど、必要に応じてタグをまとめて取捨選択できるようになっている。 ガイドライン自体が TEI を使って記述され、この単一のソースファイルから、散文による解説、スキーマの断片、および TEI リファレンスドキュメントが生成されている。この仕組みは ODD ("One Document Does it all") と呼ばれ、TEI ガイドライン内で定義された tagdocs モジュールを使うことによって可能になっている。 現在の最新版のガイドラインは、2007年にリリースされた P5 である。リリース後の改訂は GitHub リポジトリを使用して継続的に行われており、改訂の区切りごとにバージョン番号が付されている。 「90%のユーザの90%のニーズに応える」ための簡易なタグセットとして TEI Lite が用意されている他、図書館の大規模デジタルアーカイブを念頭に、マークアップの深さをレベルとして設定し可能なコストに応じてレベルを選択するという考え方を採る Best Practices for TEI in Libraries というサブセットなども用意されている。
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