ソーニャ型掃海艇
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/08 12:24 UTC 版)
| ソーニャ型掃海艇 | |
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ロシア海軍の「Герман Угрюмов」
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| 基本情報 | |
| 艦種 | 掃海艇 |
| 運用者 | #運用国を参照 |
| 就役期間 | 1970年代 - 現役 |
| 要目 ([1]) | |
| 満載排水量 | 457 t |
| 全長 | 48 m |
| 最大幅 | 8.8 m |
| 吃水 | 2 m |
| 主機 | コロムナ 9-D-8 ディーゼルエンジン×2基 |
| 推進 | 2軸 |
| 出力 | 2,000 hp(m) |
| 最大速力 | 15ノット |
| 航続距離 | 3,000海里(10ノット巡航時) |
| 乗員 | 43名(うち士官5名) |
| 兵装 |
または
および
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| レーダー | Don-2 / Kivach / Nayada 水上捜索レーダー |
| ソナー | MG-69/79 ハルソナー |
ソーニャ型掃海艇(ソーニャがたそうかいてい、英語: Sonya-class minesweeper)は、ソビエト連邦で開発された沿岸用掃海艇[2][3]。ソビエト連邦海軍における計画名は、1265号計画「ヤホント」型基地掃海艇(ロシア語: Базовые тральщики проекта 1265 «Яхонт»)[1][4]。
開発
本級はワーニャ型掃海艇の後継として西方設計局(Западное ПКБ)で開発された沿岸用掃海艇で、ウラジオストク造船所とペトロザヴォーツクのアヴァンガルド造船所で多数が建造された[2][4][5]。建造数は資料により異なり、1971年から1991年にかけて合計72隻が建造されたとする資料[4]と、1973年から1995年にかけて80隻以上が建造されたとする資料がある[6]。
設計
ワーニャ型と比較すると、新型の掃海装置とより効果的なソナーを搭載しており、また艇中央部に防爆区画が設置され、そこから主要システムを遠隔操作できるようになったことで、より安全な掃海作業が可能となった[2][4]。
船体は木製で、表面をファイバーグラスで被覆した構造であった[3][4][6]。サイズや排水量などは資料により微妙に数値が異なるが、全長は48から49メートル程度、満載排水量は450から460トン程度とされる[1][2][4][5]。
武装
武装としては、初期の艇はAK-230M 30ミリ連装機関砲1基と2M-3M 25ミリ連装機関砲1基を搭載し、後期の艇はAK-630ないしAK-306 30ミリ多銃身機関砲2基を装備する[1][4][5]。また、一部の艇はSA-N-5艦対空ミサイル4連装発射架台(携帯地対空ミサイル用の架台)を装備している[1][5]。このほか、機雷6ないし8発を搭載可能[1][5]。
掃海装備
掃海装備は、艇によって搭載機器が異なる[5]。掃海具としては機械式のGKT-2、機械式のTS-1、音響式のAT-6、磁気式のPEMT-4、磁気式のST-2があり、組み合わせて搭載される[4][5]。また無人潜水艇(UUV)としてKIU-1またはKIU-2Mを搭載するものや、200メートル長の掃海用導爆索を搭載するものもある[5]。
電子装備
レーダーについては資料により記述が異なり、水上捜索用としてDon-2、Kivach、Nayadaのいずれかを搭載するとするもの[1]、Spin Troughとするもの[2][3]、水上捜索用のSpin Troughに加えて航海用のDon-2を搭載するとするもの[4]、Miusに加えてDon-2またはMR-212/201 Vaygach-Uを搭載するとするもの[5]がある。
また、ソナーについてもMG-69/79ハルソナーを搭載するとするもの[1]と、MG-89だとするもの[4]、MG-69/79/89に加えてMG-7があるとするもの[5]がある。
運用史
運用国
ソ連海軍に大量配備されたほか、1265E号計画型の名称で輸出も行われた[2]。また、ソ連崩壊後はロシアをはじめとした後継国の海軍に継承された[2]。
アゼルバイジャン[4] - 2024年時点で、アゼルバイジャン海軍が2隻を保有[7]。
ブルガリア[4] - 1981年から1985年にかけて4隻が輸出された[1]。2024年時点で、ブルガリア海軍が3隻を保有(うち1隻は、稼働状態は疑問)[8]。
キューバ[4] - 1980年から1985年にかけて4隻が輸出された[1]。2024年時点で、キューバ海軍が2隻を保有(稼働状態は疑問)[9]。
エチオピア[4] - 1991年に1隻が輸出された[1]。退役済み[10]。
ロシア[4] - 2024年時点で、ロシア海軍が19隻、ロシア国境軍が1隻を保有[11]。
シリア[4] - 1986年に1隻が輸出された[1]。2024年時点で、シリア海軍が1隻を保有[12]。
ウクライナ[4] - 1996年に2隻が移管された[1]。退役済み[13]。
ソビエト連邦[4]
ベトナム[4] - 1987年から1990年にかけて4隻が輸出された[1]。2024年時点で、ベトナム人民海軍が4隻を保有[14]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Saunders 2015, p. 711.
- ^ a b c d e f g h Gardiner 1995, p. 424.
- ^ a b c ポルマー 1988, p. 334.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u “Sonya Class (Project 1265 Yakhont Class) Russian Coastal Minesweeper” (英語). odin.tradoc.army.mil. アメリカ陸軍 (2024年12月31日). 2026年3月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j Gogin 2025, pp. 167–168.
- ^ a b 海人社 2017, p. 51.
- ^ IISS 2025, p. 170.
- ^ IISS 2025, p. 76.
- ^ IISS 2025, p. 412.
- ^ IISS 2025, p. 473.
- ^ IISS 2025, pp. 185, 195.
- ^ IISS 2025, p. 370.
- ^ IISS 2025, p. 201.
- ^ IISS 2025, p. 310.
参考文献
- Robert Gardiner, ed (1995) (英語). Conway’s All the Worlds Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. ISBN 978-1557501325
- Ivan Gogin (2025) (英語). Fighting ships of the world 2025. Part Two. M - Z. ISBN 979-8315815044
- Stephen Saunders, ed (2015) (英語). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Janes Information Group. ISBN 978-0710631435
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2025) (英語). The Military Balance 2025. Routledge. ISBN 978-1-041-04967-8
- ノーマン・ポルマー 編、町屋俊夫 訳『ソ連海軍事典』原書房、1988年12月20日。 ISBN 4-562-01975-1。
- 海人社(編)「写真特集 ロシア戦闘艦艇の現況」『世界の艦船』第853号、海人社、2017年2月、21-51頁。
関連項目
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