SYSLINUXとISOLINUX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/13 05:20 UTC 版)
「SYSLINUX」の記事における「SYSLINUXとISOLINUX」の解説
HDDにインストールされたLinuxの起動にSYSLINUXを用いる例は少ない。なぜなら、Linuxは通常FATファイルシステムにはインストールされないからである。いっぽう、起動ディスクやレスキューディスク、Live USB、そのほか軽量システムのブートにはよく利用されている。また、ISOLINUXはLinuxのLive CDやブータブルなインストールCDで広く使われている。 CD-ROMからのブートについては、標準規格であるEl Torito standardでは2つの異なるブートモードが規定されているため、若干複雑である。 フロッピーエミュレーションモード ブート情報がフロッピーディスクのイメージファイルとして格納されており、CDからロードされたイメージはその後仮想フロッピーディスクとして認識される。このイメージファイルのファイルシステムはFATであるため、ブートローダにSYSLINUXが必要となる。 エミュレーションなしモード ブート情報はCDに(フロッピーイメージとしてではなく)直接格納される。このモードではISOLINUXを使用してブートが可能である。このモードは制約が少ないものの、BIOSのバグによって正しく動作しないことがある。特に、1999年ごろ以前に作られたコンピュータではISOLINUXによるブートが不可能なものが多い。そのような場合はフロッピーエミュレーションモードを使用し、SYSLINUXによるブートを行う必要がある。なお、最近のコンピュータではエミュレーションなしモードを問題なく利用できることがほとんどである。 最近ではLive USBでSYSLINUXが多く使われている。また、ディスクへのインストールの必要なしに利用できるSlaxといったディストリビューションでも使われている。
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