SLAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 14:03 UTC 版)
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SLAXのロゴマーク。
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バージョンは不明。
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開発者 | Tomas M | ||||
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OSの系統 | Linux | ||||
開発状況 | 開発中 | ||||
ソースモデル | オープンソース | ||||
最新安定版 | ![]()
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使用できる言語 | 英語日本語の対応は不明。 | ||||
カーネル種別 | モノリシックカーネル | ||||
既定のUI | Fluxbox | ||||
ライセンス | 数種 | ||||
ウェブサイト | www |
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サポート状況 | |||||
サポート中です。 |
SLAX(スラックス)とは、Slackware(Linuxディストリビューションの一つ)をベースとしたチェコ発のLive CDである。Slax 9以降は、Debianをベースにしていたが、Slax 15からSlackwareベースもリリースしている。
概要
日本国内では、産業技術総合研究所が日本語化を行っているDebianベースのKNOPPIXが有名だが、SLAXはSlackwareのシンプルで素直な構成という特徴を活かして、シンプルさと軽快さに特徴がある。 KNOPPIXが色々な用途で使用できるように大量のアプリケーションが最初から用意されているため、現在ではCD-ROMに収まらないような巨大なサイズとなっているのに対し、SLAXはデスクトップOSとして必要十分なものにアプリケーションが限定されて用意されており、必要な機能を満たしながらコンパクトになっている。 さらに、多くのソフトウェアはモジュールとして配布されていて、簡単に追加が可能。
従来の1CD Linuxは、CD-ROMドライブの遅さから、遅いという印象を持たれることがあるが、このSLAXは起動時間や反応時間が短いことからCD-ROM起動ということを感じられないほどの軽快さが特徴である。
現在、開発が進められているバージョン6では、ファイルシステムに、以前より使用されていたUnionFSに代わり、Aufs(Another unionFS)が採用されるのに伴い、モジュールファイル周辺に大幅な変更(バージョン5.xで使われていた.moファイルが.lzmファイルに変更された)が加えられ、uselivemod/unuselivemod コマンドも activate/deactivate に変更された。ちなみに、バージョン6は従来のCD用のiso形式に加えてUSBメモリ用のtar形式でも配布されている。
また、現在、開発者のTomas Mは、KDE4.x.xとFluxBox1.x.xをデスクトップに採用したバージョン7に向けて作業しており、バージョン6は、安定したKDE3.5.8.を必要とする人のための、バージョン5とバージョン7の中間、ハイブリッドになる、としている。
Slax5はこれ以降メンテナンスしないと宣言されている。
種類
Slax5は公式に4バージョン存在する。
- SLAX Standard Edition
- 最もスタンダードなバージョン。
- SLAX KillBill Edition
- SLAX Server Edition
- サーバ用のモジュールを加えたもの。
- SLAX Frodo Edition
- 他のバージョンの基礎部分。X Window Systemなどは含まれていない。
- SLAX Popcorn Edition
- Xfceを採用し、115MBまで縮小したもの。
派生版

Slax派生
※Slax派生版一覧に掲載されたもの
配布版 | 説明 |
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Porteus | 300MB以下[2]。SLAXから派生。 |
関連ディストリビューション
- AliXe - フランス語版。ソフトウェアの変更やアップデートがされている。
- Arudius - 情報保証や脆弱性評価のためのソフトを含んでいる。サイズはわずか210MBで、システム全てをRAM上で処理できる。
- De-ICE.net - 侵入テストのターゲットとなるように設計されている。
- GoblinX - デスクトップユーザー向け。カスタマイズされたKDEやXfceやEnlightment等のWMをウリにしている。
- Ophcrack - Windows NTのパスワードのクラック用。バージョン3.3.0以降はSLAXではなく、Slitazベース[3]。
- SimpleSlax - 98MBに圧縮したSlax。Slax5.1.8をベースとしていて、最小限の、もしくは古いハードウェア向け。
- SLAMPP - ホームサーバとして使えるようにアレンジされている。
- Whax - 情報保証や侵入テストのためのツールを含んでいる。なお、後継のBackTrackの最新版はSLAXではない。
脚注
- ^ a b "Slax's Recent Release: A Tale of Challenges"; 閲覧日: 2023年10月10日; 著者名 (文字列): Tomas M; 作品または名前の言語: 英語; 出版日: 2023年10月10日.
- ^ Porteus (2010年11月14日). “Why choose Porteus ? – IT IS PORTABLE”. 2011年4月30日閲覧。
- ^ “Ophcrack News”. 2014年9月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- www
.slax - SLAXの本家サイト.org - SLAXの公式ブログ
- slax-ja
- 小江戸らぐ
Debianから派生したディストリビューションに関するカテゴリ。
固有名詞の分類
- Slaxのページへのリンク