Retamaとは? わかりやすく解説

レダマ【(スペイン)retama】

読み方:れだま

マメ科落葉低木エニシダ似て細長く灰緑色夏から秋にかけ、黄色蝶形の花を開く。地中海沿岸地方産し日本には江戸時代渡来観賞用

[補説] 「連玉」とも書く。


レダマ

(Retama から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 22:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
レダマ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
: レダマ属 Spartium
: レダマ S. junceum
学名
Spartium junceum L.[1]
和名
レダマ[1]
英名
Spanish broom

レダマ(連玉[2]、鷹爪[3]、鶯織柳[3]西: retama学名: Spartium junceum)は、マメ科レダマ属の落葉低木である。レダマ属の唯一の種で、花木として庭などに植栽されている。

性状

地中海沿岸の日当たりと水はけの良い、特に砂地に多く分布している低木で、樹高は2~4メートルくらい、幹は直立し、根元では直径10cm近くになることもあるが、枝はもろい。エニシダ属やヒトツバエニシダ属によく似ているが、萼の形が少し違っている。葉は非常に細いが、これは乾燥地に耐えるためで、代わりに明るい緑色をした枝が、光合成を助けている。花は通常6月ころに咲き、直径2cmくらいの明るい黄色の蝶形花で、開花期には木全体が花で覆われる。強い香りがあるが、やにくさい、あるいは安物のポマードを連想させるにおいで、日本人では好き嫌いが分かれる。

日本には江戸時代初期に渡来して庭木などに利用された。性質が強く、アメリカ合衆国中西部南アメリカオーストラリアなどに帰化しているが、湿度の高い日本では、開花させることはできるが、比較的短命で枯れることが多い。

学名の起源

属名は縄やひもなどを作るのに使った草の意味、種小名も「イグサに似た」という意味で、葉が非常に細いことに由来する。和名のレダマはスペイン語のボリビア方言「レタマ」からであるが、近縁の属にRetama属というものがあり、非常に紛らわしい。

栽培

栄養繁殖よりも種をまいた方が良く、播種後1~2年で開花する。種は栽培地に直截まくか、浅鉢などにまいて後で移植する。ただし、大きな苗の移植はできない。種をまいたら2mmほど覆土し、間引くか栽培地に定植して、株間を1m位にする。

種は国内ではほとんど売られていないが、英米ではポピュラーなものなので、ネットショップなどで簡単に入手することができる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Spartium junceum L.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年9月6日閲覧。
  2. ^ 松村明編 「レダマ」 『大辞林 4.0三省堂、2019年。 
  3. ^ a b 落合直文 「れだま」 『言泉:日本大辞典』 第五巻、芳賀矢一改修 大倉書店、1928年、4992頁。 


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Retama」の関連用語

Retamaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Retamaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレダマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS