Piano Konsert Op.16とは? わかりやすく解説

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グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
グリーグピアノ協奏曲 イ短調Piano Konsert Op.16作曲年1868年  出版年1872年  初版出版地/出版社ライプツィヒ 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro molto moderato 1200 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro moderato molto e marcato - Quasi presto - Andante maestoso 9分30秒 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 グリーグ作品においてのみならず古今ピアノ協奏曲中でも重要な位置占める「名曲」。親友エドムント・ノイペルト捧げられており、完成翌年、ノイペルトによって初演された。
 フランツ・リスト本作品を初見弾いて絶賛したというエピソード伝わっており、今日一般的に使用される版は、このときのリストアドヴァイス反映したものとされている。また、シューマンイ短調協奏曲との類似もよく指摘されるレコード商品としては、この2曲が組み合わされることが多い。
 
 第1楽章は、イ短調のアレグロ・モルト・モデラート。4分の4拍子書かれているティンパニトレモロ開始し、そのすぐ後にピアノが、オクターヴによるパッセージ繰り広げる。このパッセージからして、既にノルウェー情緒をうかがわせている。そこに続く第1テーマは、オーケストラ軽快メロディー歌唱声に溢れたメロディーから構成されている。そして、それに対比を成す第2テーマは、チェロ提示する
 第2楽章は、第1楽章主調からみて長3度にあたる調の異名同音変ニ長調書かれているアダージョのこの楽章は、8分の3拍子で、3部リート形式の形をとっている。弱音器付けた弦楽器ノルウェー情緒溢れメロディー歌い始う。中間部繊細な音楽経て再現部では、ピアノ前面出て歌いあげるアタッカ次の楽章へと続く。
 第3楽章は、アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート。第1楽章と同じイ短調書かれ、4分の2拍子自由なロンド・ソナタ形式の形をとっている。マーチによる導入の後、ピアノカデンツァ開始するノルウェー舞曲思わせる第1テーマは、ピアノ提示する。そして、中間部では、フルートとりわけ叙情性溢れた牧歌的なメロディー歌いあげるその後一度クァジ・プレストにテンポ急迫させてから、アンダンテ・マエストーソとなり、堂々とした終曲に至る。

Edvard Grieg “Klavierwerke 2” C. F. Peters 2000




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