POP広告の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 14:29 UTC 版)
口頭説明の補助 POP広告の目的は、各種店舗が推奨したい商品につき、店員に代わって情報を提供し、購買意欲を促進させることである。そして、それはその商品に興味を持った客のみに働きかける特性を持っており、客はそれを選択する権利が保証される。一方、店員による執拗な勧誘、口頭説明は客にとって不快感を与えることが多々あり、それによって客が店を敬遠する事態も起こりうる。これは口頭説明という手段が、店舗側の一方的な情報提供であることによる。それに対し、POP広告には客を強制する力がなく、それでいながら弾力的に情報を訴求できる。ゆえに、それまで購買目的を持っていなかった客にも有用に働きかけ、興味を促す利点も持ち合わせている。その結果、店舗業務の効率化にも繋がり、経費削減にも貢献する。ただし、とりわけ手描きの単純なPOP広告はあくまで補佐的な説明を施す役割の広告媒体であって、店舗スタッフによる口頭説明を一切排除するためのツールにはなりえない。 店舗イメージの訴求 もう一つ重要な役割は、店舗イメージやイベント、季節の移り変わりの表現である。これは販売促進に非常に有効であり、売場の雰囲気を一変させる。 手書き風POPが重宝される業態は、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、ディスカウントショップ、書店、CDショップなどが挙げられる。 ただし、大手スーパー、大手ホームセンターなどでは、パソコンとプリンターを利用して作成されたPOP広告が利用されている。 商品に対する情報量が多く、店員による口頭説明が必要不可欠とされる家電量販店や対面販売を重視する百貨店、また、高級感を重視する店舗などでは、ブロック型・パーツ型のプライスと、デザインと視認性を重視したPOP広告が利用されている。
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