PAdES標準 (ETSI EN 319 142) (2016年4月~)
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eIDAS の技術体系のうち電子署名(ESI: Electronic Signatures and Infrastructures)を記述した ETSI TR 119 100 にCAdES, XAdES, PAdES の総論がある。 ETSI TR 119 000 Technical Report - Electronic Signatures and Infrastructures (ESI); The framework for standardization of signatures: overview (本書4.3.2 にESIの文書体系が掲載されている。) ETSI TR 119 100 Technical Report - Electronic Signatures and Infrastructures (ESI); Guidance on the use of standards for signature creation and validation PAdESのは3つのパート(Part 1,2 はEN(欧州規格)、Part 3はTS(技術仕様))により構成される: ETSI EN 319 142-1: PAdES Building blocks and PAdES baseline signatures -- PAdESの構成とベースライン署名について。ベースラインとは相互運用性を最大限にするために使用できるオプションを最小限にしたもの。 ETSI EN 319 142-2: PAdES Additional PAdES signature profiles --その他の署名プロファイルについて。 およびTSとしてPart 3が存在する。 ETSI TS 119 142-3: PAdES Document Time-stamp digital signatures (PAdES-DTS) -- 文書がある時点に存在、改ざんされていないことを証明するタイムスタンプに関する規定。本プロファイルでは文書のある時点での存在のみを保証し、署名者についての保証は提供しない。 ETSI EN 319 142-1 では以下の署名レベルを定義している。 B-B level 短期的な利用目的の電子署名。 B-T level B-Bにタイムスタンプ認証局のトークンを加え、文書がある時点で存在したことを証明できる。 B-LT level B-Tに加え、証明局が存在しなくなっても文書を検証できるよう、署名当時の証明書、上位の証明書、失効データをすべて格納する。 B-LTA level B-LTにタイムスタンプ認証局のドキュメントタイムスタンプを加えたもの。長期保存に最も適した形式。 ETSI EN 319 142-2 では以下の署名プロファイルを定義している。 PAdES-E-BES level PAdES-E-EPES level PAdES-E-LTV level PAdESの標準はETSIダウンロードページより無償で入手できる。
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