NNNワイドニュース
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NNNワイドニュース | |
---|---|
ジャンル | 報道番組 |
製作 | |
制作 | 日本テレビ放送網 (NNN) |
放送 | |
映像形式 | カラー放送[1][2][3] |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1966年10月31日[1][2][3] - 1972年1月1日[1] |
放送時間 | 月曜 - 土曜 12:30 - 13:00 →12:00 - 12:30 |
放送枠 | 日本テレビ系列昼ニュース枠 |
放送分 | 30分 |
特記事項: 民放初のカラー放送によるニュース報道番組[1][2][3] |
『NNNワイドニュース』(エヌエヌエヌ ワイドニュース)は、1966年10月31日から1972年1月1日まで日本テレビから全国のNNN系列局に向けて放送された、民放初のカラー放送によるニュース報道番組である[1][2][3]。
概要
日本テレビはこれまで昼のニュースは『日本テレニュース』と『婦人ニュース』を放送してきたが、1966年4月のNNN結成を機にこれらの番組に代わる昼の基幹ニュースとして、1966年8月31日にパイロット版[4]、1966年10月に12時30分からの30分番組による昼のニュースワイドとなる形でスタートした[5]。
日本テレビ50年史編集室(編集)による「テレビ夢50年 番組編2 1961〜1970」の22ページに記載されている文章では、当番組はニュース番組としては民放で初めて全面カラー映像による放送を取り入れたと記されている[1]が、NHK関係の資料では(カラー放送番組ではあるものの)「パートカラー」(一部モノクロ)と記述されている[注 1][2][3]。これは、カラー取材でないニュース素材(主に地方局)は、モノクロの素材をそのまま放送している為である。
キャスターには作曲家の黛敏郎や劇評論家の大木豊といった文化人を起用、ワイドショー的ニュース番組の先駆となった[1][5]。1967年1月28日の毎週土曜日の放送からは、10分程度衛星中継の枠を設け、アメリカ・NBCのスタジオから生で特派員リポートを放送した[6](しかし回線難のため、翌月25日に4回で打ち切られた[7])。1968年に開始時間を30分繰り上げるとともに、木島則夫がキャスターに就き主婦向けを意識した内容となった[8]。しかし視聴率がふるわなかったこともあり1972年に放送を終了した[8]。
地方局ニュースフィルム素材のカラー化
当番組はカラー放送であるものの、番組開始当初、地方のネット局ではカラーフィルムでの取材はおこなわれておらず、この番組の放送期間中に各局で取材のカラー化が行われることにより、モノクロの素材の割合も減少する様になった。
以下に、ネット局各局のカラーフィルムによる報道取材の開始時期を記す(判明分のみ)。
- 1966年
- 10月31日(番組開始時) - 日本テレビ[注 2]
- 1968年
- 1969年
- 1970年
司会者
月は推定。●は放送当時日本テレビアナウンサー(木島は局契約)。
期間 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1966.11.1 | 1967.9.30 | 大木豊 | 黛敏郎[17] | 山崎英祐 | |||
1967.10.2 | 1968.8.28 | 荻昌弘[17] | 黛敏郎 | ||||
1968.9.30 | 1969.1.4 | ●木島則夫 | |||||
1969.1.6 | 1969.9.27 | ●木島則夫 | |||||
1969.9.29 | 1971.4.3 | ●木島則夫 | 岩立一郎 | ||||
1971.4.5 | 1971.10.2 | 岩立一郎 | ●越智正典 | 岩立一郎 | |||
1971.10.4 | 1972.1.1 | ●越智正典 | ●本多当一郎 | ●越智正典 |
脚注
注釈
- ^ 「NHK年鑑'67」ではこの番組について、9ペーでは「パートカラー」、「年史」の35ページの項では「一部カラー化」と記してあり、NHKのホームページ「放送史年表 -詳細版- 1966年」(NHK放送文化研究所)」でも当番組を(ニュースの)「カラー放送開始(一部白黒)」と記している。
- ^ 日本テレビは、1960年のカラー本放送開始前の1958~9年のカラーテレビ実験放送期に、カラーフィルムによる報道取材を一部で行い、『NTVニュースフラッシュ』『きょうの出来事』内でカラーで放送している(「1958年のテレビ (日本)」、「1959年のテレビ (日本)」を参照)。ニュースのカラーフィルムでの取材はそれ以来となる為、実際には再開となる。
- ^ 同年1月1日に同社はカラーフィルム現像装置の運用を開始している。[15]
出典
- ^ a b c d e f g 日本テレビ50年史編集室(編集)『テレビ夢50年 番組編2 1961〜1970』2004年、22頁。
- ^ a b c d e 「放送史年表 -詳細版- 1966年」(NHK放送文化研究所)(2025年8月26日閲覧)
- ^ a b c d e 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'67』日本放送出版協会、1967年、9,35頁。NDLJP:2474364/16,NDLJP:2474364/29。
- ^ NNNワイドニュース - 脚本データベース
- ^ a b 日本テレビ50年史編集室(編集)『テレビ夢50年 番組編2 1961〜1970』2004年、83頁。
- ^ 日本テレビ50年史編集室(編集)『テレビ夢50年 経営編』2004年、46頁。
- ^ 「放送史年表 -詳細版- 1967年」(NHK放送文化研究所)(2025年8月26日閲覧)
- ^ a b 日本テレビ50年史編集室(編集)『テレビ夢50年 番組編3 1971〜1980』2004年、45頁。
- ^ 青森放送社史編纂委員会『青森放送二十五年史』青森放送株式会社、1980年9月30日、248, 456頁。NDLJP:12275565/145,NDLJP:12275565/250。
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'69』日本放送出版協会、1969年、49頁。NDLJP:2525969/40。
- ^ 【蔵出しSTV】1969年(昭和44年)の北海道にタイムトリップ(STVニュース北海道) (札幌テレビ放送ニュースの公式YouTubeサイト)(2025年8月26日閲覧)
- ^ 南海放送 編『地域とともに三十年 南海放送社史』南海放送株式会社、1984年2月、158頁。
- ^ 南海放送 編『夢にはじまる 南海放送五十年史』南海放送株式会社、2005年9月、309頁。
- ^ 四国放送 会社概要(四国放送ホームページ)(2025年8月26日閲覧)
- ^ よみうりテレビ開局20周年記念事業企画委員会 編『よみうりテレビの20年 : 写真と証言』讀賣テレビ放送株式会社、1979年7月、132頁。NDLJP:12276016/136。
- ^ 高知放送開局三十周年記念行事実行委員会 社史小委員会 編『高知放送三十年史』株式会社 高知放送、1984年3月1日、279頁。NDLJP:12276182/302。
- ^ a b 日本テレビ放送網株式会社社史編纂室 編『大衆とともに25年 写真集』日本テレビ放送網、1978年8月28日、108 - 109頁。NDLJP:11953800/64。
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