ナショナルホッケーリーグ選手会
(NHLPA から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/30 07:14 UTC 版)
| 略称 | NHLPA |
|---|---|
| 専門分野 | アイスホッケー |
| 設立日 | 1967年6月 |
| 代表者 | マーティ・ウォルシュ[1] (エグゼクティブディレクター) |
| 活動地域 | |
| 主な事業 | 雇用条件の交渉、選手の苦情処理や給与仲裁の支援など |
| 郵便番号 | M5J 2R8 |
| 事務所 | 10 Bay Street Suite 1200 Toronto, ON |
| 組合員 | 現役のNHL選手全員 |
| 主な加盟組織 | NHL全32チーム (2026年現在) |
| 関係する組織 | ナショナルホッケーリーグ |
| 外部リンク | 公式ウェブサイト |
ナショナルホッケーリーグ選手会(なしょなるほっけーりーぐせんしゅかい、英語: National Hockey League Players' Association、略称:NHLPA、フランス語: Association des joueurs de la Ligue nationale de hockey、略称:AJLNH)またはNHL選手会は、北アメリカにおけるナショナルホッケーリーグ(NHL)の加盟32クラブと「標準選手契約」を締結しているプロアイスホッケー選手で構成される労働組合である。労働条件や契約上の権利に関するあらゆる事項において会員を代表するとともに、団体交渉における唯一の代理人としての役割を担っている[2]。
歴史と概要
契約交渉
選手会設立の初期の試みは、1957-58年NHLシーズンにリーグ側が年金制度に関する財務情報の開示を拒否したことを受け、テッド・リンジーとダグ・ハーヴェイが主導し、1957年に最初の労働組合が結成された[3]。
この初期の組織はオーナーからの圧力と裁判外での和解により解散したが、1967年6月にオリジナルシックスの選手代表がNHLPAを労働組織として再結成した。1971年6月に選手によって選ばれたNHLの最優秀選手に贈られるレスター・B・ピアソン賞を初めて導入し、2010年4月に労働組合運動の祖の名を冠したテッド・リンジー賞として再設した。
1975年の団体交渉協定 (CBA) で、NHLPAは初めて包括的なNHL選手向けの労使協定を交渉した。そこで契約満了後に選手がフリーエージェントになることが認められたが、その過程は複雑であったため、選手を失ったチームの多額の補償が伴うことが多かった。マーセル・ディオンはこの時代に、フリーエージェントとしてロサンゼルス・キングスと契約した。
1990年1月にNHLPAは給与開示の実施を決議した。給与の透明性は選手契約交渉の重要な要素となり、モントリオール・ガゼットは1990年1月29日にNHL全選手の給与を公表した。
1997年6月25日:NHLPAはエージェント認定プログラムを実施し、クラブとの取引において選手を代理できるのは一定の要件を満たし、指定された規則に従う認定エージェントのみに限定した。
労働争議
1992年4月のNHLPAが組織した初のストライキで、選手は名前、肖像、肖像権の管理権を拡大し、プレーオフボーナスの増加やフリーエージェント制度や仲裁制度の改善が実現した。
2004年9月15日にCBAが期限切れとなり、オーナーは選手たちをロックアウトし、2005年7月13日に新たな団体交渉協定が締結されるまでシーズンは中止となった。2012年9月15日にNHLオーナーは再び選手のロックアウトを実施した。
大会の実施
多くの主要な国際大会を共催し、NHLPA初代事務局長のアラン・イーグルソンは1972年9月に行われたカナダのトップNHL選手がソ連と対戦する初の国際ホッケー大会であるサミットシリーズの創設に重要な役割を果たした。[4]また1976年のカナダカップと1996年のワールドカップ・オブ・ホッケーの開催、NHL選手が初めて参加した1998年の長野オリンピックと2003年11月のNHLレギュラーシーズン初の屋外試合NHLヘリテージ・クラシックの開催、2025年2月に4ネーションズ・フェイスオフの開催をリーグや他の組織と共に主導した。
選手支援
選手を代表して、各NHLPA会員から譲渡された自身の肖像権を、スポンサーや製品ブランドとのライセンス契約の交渉を通して、すべての選手の肖像を製品に含める権利を持つ。見返りとして、NHLPAは通常、選手の商業利用に対してロイヤルティーやマーケティング料を受け取る。
2013年の団体交渉を経て、NHLPAとNHLは共同で選手のオリエンテーションプログラムを実施している。このプログラムはNHLキャリアの初期段階から、選手の生活スキル全般およびNHLでのプレーに関連するスキルを向上させることを目的としたものである。
2023年6月にNHL選手のメンタルヘルスを支援することを目的としたカナダ精神保健委員会との提携による新プログラム「ファーストライン (First Line)」を発表した[5]。
2026年7月にはNHLと共同で選手引退後のウェルネスプランのための資金として400万ドル以上の寄付金が当てられた。退職者の医療ケアの充実や元選手の未亡人や家族の支援などがNHL同窓会によって運営される。[6]
社会貢献
1998年10月:NHLPAとNHLは「ホッケー・ファイツ・キャンサー (Hockey Fights Cancer) 」を開始した。この取り組みは、さまざまな資金調達活動や地域イベントを通じて、がん研究とケアのための資金と認知度向上を目的としている。
1999年11月19日に「ゴールズ&ドリームズ (Goals & Dreams)」基金を立ち上げた。このプログラムは、困っている子どもたちにホッケー用具を提供し、スポーツに参加し、ホッケーや生活スキルを身につけることを可能にした。
脚注
- ↑ 「NHLPA Office」2026年6月23日閲覧
- ↑ 「What We Do」2026年6月23日閲覧
- ↑ 「The Nhl Players Union Was Founded When?」Jeff Blank,sportslawblogger.com February 2, 2024 2026年6月23日閲覧
- ↑ 「1972 Canada-Soviet Hockey Series (Summit Series)」Andrew McIntosh, The Canadian Encyclopedia 2023年6月15日更新, 2026年6月23日閲覧
- ↑ 「NHLPA announces new mental health initiative to support players, families」2024年1月11日 Abdulhamid Ibrahim, The Canadian Press 2026年6月23日閲覧
- ↑ 「NHL Alumni Association introduces post-retirement wellness plan」By Mike Zeisberger, NHL.com Staff Writer July 14, 2026 2026年7月18日閲覧
外部リンク
- “National Hockey League Players Association” (英語). AP通信社公式サイト. The Associated Press. 2026年6月23日閲覧。
- ナショナルホッケーリーグ選手会のページへのリンク