L.L.M.課程・法学修士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:29 UTC 版)
「ロー・スクール (アメリカ合衆国)」の記事における「L.L.M.課程・法学修士」の解説
J.D.を取得した者やアメリカ合衆国外でJDに相当する法律教育を受けた者を対象として、LL.M. 課程を設置しているロー・スクールが多い。LL.M.課程は通常1年間の課程である。LL.M.課程の中には、J.D.を取得したアメリカ人学生を中心に教育するところもあるが、多くのロー・スクールにおいてはLL.M.課程は外国で法学教育を受けた者を主たる対象としている。 外国の学生がLL.M課程に入学するために、本国で最初の法学教育を卒業していることが要件とされ、卒業した教育機関の教員等からの推薦状が求められる。日本からの留学生の場合、この要件は、2010年までは日本の大学の法学部卒(学士(法学))、2011年以降は何らかの学士に加えて法務研修および司法研修所の修了証書、あるいは、何らかの学士に加えて法科大学院(法学部や法科大学院を修了せずに法曹資格を得た者については司法研修所)を修了したことにより満たされる。また、英語を母国語としない入学希望者はロー・スクールが定める一定の基準を超えるTOEFLのスコアを取得することが要求される(上位50位までのほとんどのロースクールでは120点満点中100点以上が必要)。 日本人がロー・スクールに留学する場合、LL.M.課程に入学することが大多数である。日本の弁護士資格を有する者や、裁判所・検察庁を含む官公庁からの派遣公務員、日本の大手企業の法務部門の担当者等が目立つ。 ロー・スクールによっては修士の学位を比較法修士としているところもある。
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