JGAPについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/05 06:08 UTC 版)
日本GAP協会 (旧 JGAI協会)が日本国内の統一基準を確立する目的で2005年にスタートさせた農場審査・認証制度で、特に青果物部門は、チェックリストの内容においてグローバルGAPとの同等性認証を有していたが、現在は同等性認証は得ていない。近年は日系の小売業や食品メーカーのみならず、外資系の企業がJGAPを利用しており、グローバルGAPとの同等性の有無は実際の取引現場には影響がほとんどない。 2015年7月にJGAPを主宰する日本GAP協会は公益財団法人日本適合性認定協会と覚書を取り交わし国際的認証への格上げを図っている。国際的に通用する認証制度の判断基準として、GFSI(Global Food Safety Initiative、世界食品安全イニシアチブ)承認の有無を使うのが一つの方法だが、JGAPはGFSI承認を取得する方針であることを2014年に発表し、そのための改版も2016年に終えている。JGAPには英語版、中国語版、韓国語版もあり、海外にも認証農場が増え、国際的な広がりが出てきている。 審査項目は、農場・農作物の管理方法から労働者の安全福祉や農場の経営状態に至るまで多岐にのぼっていて、ISO17065(製品認証)に基づく高い基準の審査が行われている。審査は日本GAP協会及び日本適合性認定協会の承認を受けた企業・団体によって行われ、審査に合格すれば認証農場の証明書と出荷する産品の包装に『JGAP認証農場マーク』を記載する権利 (認証を受けた後に更なる手続きが必要)が与えられる。
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