Jリーグ百年構想リーグとは? わかりやすく解説

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Jリーグ百年構想リーグ

(Jリーグ特別大会 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/03 21:21 UTC 版)

Jリーグ百年構想リーグ(ジェイリーグひゃくねんこうそうリーグ)は、2026年上半期に開催される予定の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の公式戦(リーグ戦)である。明治安田生命保険とタイトルパートナー契約を結んでおり、正式名称は『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』(英:MEIJI YASUDA J.LEAGUE 100 YEAR VISION LEAGUE)である。

概要

Jリーグが2026年からそれまでの2月開幕・12月閉幕の「春秋制」から8月開幕・5月閉幕のいわゆる「秋春制」に移行するのにあたり、その端境期に相当する2026年上半期に開催する公式戦として設定されるものである。2024年12月17日のJリーグ理事会で開催が決定し[1]、2025年7月29日に日程等が明らかにされた[2]。2025年9月25日にこの大会の名称を『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』にすると発表した[3]

2025年シーズン終了時点で60クラブあるJリーグクラブを、同年の結果に基づく昇降格結果を踏まえてJ1リーグJ2リーグJ3リーグにカテゴライズした上で、J1の20クラブが参加する大会(J1リーグ特別大会)と、J2・J3の40クラブが参加する大会(J2・J3リーグ特別大会)の2つの大会を実施するものである[1]。通常のリーグ戦とは別の大会として実施され、大会の結果に基づく昇格・降格は行わないが、試合結果に基づく特別助成金が支払われる[1]。また、J1リーグ特別大会の優勝チームにはAFCチャンピオンズリーグエリート2026/27の出場権が与えられる[4]

大会方式

2024年12月17日に公表された[1]

J1百年構想リーグ

「地域リーグラウンド」(全180試合)と「プレーオフラウンド」(20試合)の2段階で行われる。

地域リーグラウンド
2026/27シーズンのJ1リーグに所属する20チームを2グループ(10チームずつ)に分け、グループ内で2回戦総当たり(ホーム・アンド・アウェー方式)のリーグ戦を行う(各チーム18試合ずつ)。
グループ分けに際しては同都道府県クラブができる限り同グループになるようにしつつ、2-3月にホームゲームが行えない降雪地域のバランスを考慮して行う。
試合は90分で同点の場合は即PK戦を実施し、勝敗を決める完全決着方式を採用する。
結果に応じて、以下の勝ち点を付与し、勝ち点の優劣で順位を決定する。
  • 90分での勝利:3点
  • PK戦での勝利:2点
  • PK戦での敗戦:1点
  • 90分での敗戦:0点
参加チームには勝ち点1あたり200万円の「特別助成金」が授与される。
プレーオフラウンド
両グループの同順位同士でホーム・アンド・アウェー2回戦を行い、最終順位を決定する(1位同士の対戦→全体の1位/2位、2位同士→全体の3位/4位、など)。
同点の場合は引き分けとし、第2戦終了時点で1勝1敗または2引き分けの場合は30分(15分ハーフ)の延長戦を行い、なお同点の場合はPK戦を行う。
最終順位の上位3位までに賞金を授与する(優勝賞金1億5千万円)と共に、競技順位と人気順位に応じた「理念強化配分金」と、全チームに「特別助成金」を授与する。

J2・J3百年構想リーグ

「地域リーグラウンド」(全360試合)と「プレーオフラウンド」(40試合)の2段階で行われる。

地域リーグラウンド
2026/27シーズンのJ2リーグ及びJ3リーグに所属する40チームを4グループ(10チームずつ)に分け、グループ内で2回戦総当たり(ホーム・アンド・アウェー方式)のリーグ戦を行う(各チーム18試合ずつ)。
グループ分けに際しては同都道府県クラブができる限り同グループになるようにしつつ、2-3月にホームゲームが行えない降雪地域のバランスを考慮して行う。
試合は90分で同点の場合は即PK戦を実施し、勝敗を決める完全決着方式を採用する(勝ち点の付与方法を含め、J1特別大会と同じ)。
参加チームには勝ち点1あたり50万円の「特別助成金」が授与される。
プレーオフラウンド
各グループの同順位同士4チームで1回戦制のシングルイリミネーショントーナメントを行い、3位決定戦を含めて実施した上で最終順位を決定する(1位同士の対戦→全体の1-4位、2位同士→全体の5-8位、など)。
各試合で同点の場合は30分(15分ハーフ)の延長戦を行い、なお同点の場合はPK戦を行う。
最終順位の上位3位までに賞金を(優勝賞金1500万円)、その他全参加チームに順位に応じた「特別助成金」を授与する。

開催スケジュール

2025年シーズンの開幕時期より1週間程度早めた上で、2026 FIFAワールドカップ開幕前に終了させることを前提に日程が設定された[2]

  • 地域リーグラウンド:2月7日・8日 - 5月23日・24日
  • プレーオフラウンド
    • 第1戦:5月30日・31日
    • 第2戦:6月6日・7日

なお、FIFAインターナショナルマッチカレンダーで設定される3月の国際Aマッチ開催期間及び5月・6月のFIFAワールドカップ出場選手公式休暇期間にも試合が開催され、この期間は代表活動が優先される[2]

脚注

  1. ^ a b c d 2026年前半 シーズン移行期の特別大会について」(プレスリリース)、日本プロサッカーリーグ、2024年12月17日。2025年9月17日閲覧
  2. ^ a b c 2026特別シーズンにおける特別大会について」(プレスリリース)、日本プロサッカーリーグ、2025年7月29日。2025年9月17日閲覧
  3. ^ 2026年2月に開幕する特別大会の名称を決定 「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」”. 日本プロサッカーリーグ (2025年9月25日). 2025年9月25日閲覧。
  4. ^ ACLE 2026/27 および ACL2 2026/27のクラブノミネーション方法について」(プレスリリース)、日本サッカー協会、2024年12月17日。2025年9月17日閲覧

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