ITERの歴史
ITER(国際核融合実験炉)は、冷戦末期の1985年、旧ソビエト連邦のゴルバチョフ大統領と米国レーガン大統領が国際プロジェクトとしてITER計画を推進することに合意した時点から始まった。当時、核融合研究は大型化する装置、予算規模の拡大、本格的な核融合反応の必要性という背景から国際的な共同プロジェクトを求める下地があった。また、INTORという国際的な共同炉設計を終えた経験もあり、より本格的な装置の建設が求められていた。このような背景のもとでITERは始められた。ITERではこれまで概念設計、工学設計などが行われ、参加極の合意を得て2007年より建設が開始された。当初の参加極は、EU、アメリカ、日本、旧ソビエト(現ロシア)であり、現在の参加極は、EU、日本、ロシア、中国、韓国、インドである。
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