ISO 2022準拠の文字集合の面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/12 14:18 UTC 版)
「面 (文字コード)」の記事における「ISO 2022準拠の文字集合の面」の解説
JIS X 0213の符号空間面区点1-2 1-94 1-94 JIS X 0213・CNS 11643・CCCIIなどの、ISO/IEC 2022 (ISO 2022) 準拠の巨大な符号化文字集合(必ずしも文字符号化方式ではない)では、各文字を3つ組の整数で表し、3つの整数それぞれで、面、区、点 (中国語: 位) を決める。区と点を併せて区点と呼ぶ。 面・区・点は、通常、それぞれ1バイトで符号化されるが、2116-7E16の値のみを取る(JISではこれらを1-94で表す)。これは、ISO 2022では、図形文字(制御文字以外の文字)は2116-7E16またはA116-FE16のいずれか(2016-7F16かA016-FF16のいずれかのこともある)しか使えないからである。 ただし、JIS X 0213やCNS 11643では、各面はISO 2022では別個の2バイト文字集合として扱われるため、エスケープ・シーケンスで切り替えられる。その後、区点のみが通常の方法で2バイトに符号化される。なお、JIS X 0213もCNS 11643も、面は第1面から数える。 なお、これらの文字集合ほど大きくないJIS X 0208などでは区点のみが使われ、さらに小さいASCIIなどでは点(とは呼ばないがそれに相当する1バイト)のみが使われる。さらに巨大なDIS 10646(ISO 10646のドラフト。ISO 2022準拠だった)では、群・面・区・点が使われる予定だった。 JIS X 0213は、JIS X 0208を拡張した文字集合である。2面からなり、第1面にはJIS X 0208の文字(第1・2水準文字)と第3水準文字が収録され、第2面には第4水準文字が収録されている。ただし、EUC-JPやShift_JISとの互換性を保つため、第2面のほとんどには文字が定義されていない。 CNS 11643は、Big5の文字をISO 2022準拠に並び替え、拡張したものである。1986年に制定された当初は、2面からなり、Big5の文字が収録されていた。その後、1988年に第14面が一時的に追加され、1992年に第2-7面が追加された(第14面は廃止された)。規格上は16面まで拡張可能である。 CCCIIは、第2116-2616面(第2116面から数える)に繁体字が収録され、それぞれの簡体字が第2716-2C16面の対応する符号位置に収録されている。以後、6面を単位として、各種の異字体が収録されている。
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