ICの採用、LSIの採用 - 1960年代後半
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:25 UTC 版)
「電卓」の記事における「ICの採用、LSIの採用 - 1960年代後半」の解説
この頃は、名称もまだ一定していなかった。「電卓」という語については日本国語大辞典が1970年の用例を収録しているが、その一方で1970年代前半の製品でも「電子計算尺」「電子ソロバン」といった名称のものがあった。 1966年 - IC を一部採用した電卓が現れる。電卓の価格引下げと小型化には従来のトランジスタとダイオードを用いた製品では限界があり、ここで IC が注目されることになった。IC を採用することで、部品点数を減らし、コストを低減することが可能になった。このようにICやLSIに多くの機能を集積し、高機能化と小型化・低価格を進めていく考え方は、現在のパーソナルコンピュータでも生きている重要な考え方である。 1967年 - アメリカのテキサス・インスツルメンツが携帯型電卓Cal-Techを開発。ICを使用し、重量1.28kgと従来の電卓に比べて小型化した。このときは商品化されず試作にとどまったが、1970年10月にCal-Techをベースに改良したものがキヤノンから製品化された (Pocketronic)。
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