HiRISEとは? わかりやすく解説

HiRISE (カメラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:01 UTC 版)

マーズ・リコネッサンス・オービター」の記事における「HiRISE (カメラ)」の解説

HiRISE (High Resolution Imaging Science Experiment)は、口径50 cm反射望遠鏡 (reflecting telescope) をレンズ代わりにもつ高解像度カメラで、深宇宙探査搭載されたものとしてはこれまでで最も大きい。 その理論上の分解能100万分の1ラジアン (およそ角度0.2秒) であり、探査機高度の100万分の1のもの、すなわち300 km の高さから 0.3 m のものを見分けることができる。これは地球での一般的な商用衛星画像よりもさらに細かい。 HiRISE では 3種類のカラー・バンド、青–緑 (BG, 波長 400600 nm)、赤 (RED, 550850 nm)、近赤外 (NIR, 8001000 nm) を用いて撮影される画像一列に並ぶ CCD センサ捉えられ、青–緑と近赤外では一列 4,048ピクセルだが、赤色画像20,264ピクセルである。 近赤外画像からは地表鉱物群の探索期待される。HiRISE のコンピュータ探査機地表との相対速度合わせて撮影装置データ一列ずつ読み取りテープ状の画像として記録するコンピュータメモリ容量制限から、この実際画像サイズは青–緑と近赤外で4千×4赤色2万×4程度となる。16.4 Gb (ギガビット) で記録され画像地球へ転送される前に5 Gb へと圧縮される着陸地点候補地地形把握するため、HiRISEのデータからはステレオ画像も生成される。 HiRISEはボール・エアロスペース社によって製作されデータ調査アリゾナ大学月惑星研究所 (Lunar and Planetary Laboratory) が中心となってあたる。

※この「HiRISE (カメラ)」の解説は、「マーズ・リコネッサンス・オービター」の解説の一部です。
「HiRISE (カメラ)」を含む「マーズ・リコネッサンス・オービター」の記事については、「マーズ・リコネッサンス・オービター」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「HiRISE」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「HiRISE」の関連用語

HiRISEのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



HiRISEのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマーズ・リコネッサンス・オービター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS