HP-19C と HP-29C
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HP-19C と HP-29C は、1977年から1979年までの間にヒューレット・パッカードによって製造された科学/工学向けポケット電卓(関数電卓)であった。これらの電卓は、"20"ファミリーの最も進化した最終モデルであった(HP-25との比較)。そして、標準機能として Continuous memory(英語版) (バッテリーで維持される CMOS メモリ)を搭載していた。 HP-19C は、小型のサーマルプリンターを搭載しており、このような機能を提供する非常に珍しい携帯型関数電卓であった(HP-91、HP-92、HP-97(英語版) は卓上用の大きさであり、HP-41C のような後のモデルは外部プリンターだけに対応していた)。プリンターの電力が要求されたため、19C は4本の単三ニッケル・カドミウム蓄電池が一つにまとまったバッテリーパックを使用していた。そのため、電卓とプリンター機構の重量は増大した。 プリンター以外の全ての機能は両モデルで同一であった。すなわち、逆ポーランド記法(RPN)計算ロジック、98ステップのプログラムメモリー、統計機能、そして30のレジスターは同一であった。 ユーザーは素数生成のような HP-19C/29C のためのソフトウェアを開発できた。これらの電卓は、サブルーチン、インクリメント/デクリメントループ、相対分岐、そして間接アドレッシング(インデックスとしてレジスタ0を使用)を追加することによって、HP-25 のプログラム能力を拡張した。 29C の HP の内部コード名は、ボニー(Bonnie)であった。19C はそれに対応してクライド(Clyde)であった。 HP-19C と HP-29C は、それぞれ $345 と $195 で販売された。
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