HG3/4 1、9号機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 08:13 UTC 版)
「フルカ・オーバーアルプ鉄道HG3/4形蒸気機関車」の記事における「HG3/4 1、9号機」の解説
フルカ山岳線協会はレアルプ - オーバーヴァルト間での運行に蒸気機関車を使用する方向で運行できる機体を探していたが、ベトナムのダラット・タップチャム鉄道で使用されていた31-200形(旧HG3/4 1、2、8、9号機)がベトナム戦争による運行停止後にダラットに放置されていたことを発見し、これらをスイスへ輸送して復活させる計画を「Back to Switzerland」運動として遂行した。この計画に基づき、旧HG3/4形4機と、もともと同鉄道で運行されていた40-300形のうちSLM製の2機が1990年8月から11月にかけてスイスに輸送され、そのうち状態の良かったHG3/4 1号機と9号機を動態保存用として修復し、他の機体を部品取り用とすることとなり、ドイツ鉄道系の車両メンテナンス会社のマイニンゲン蒸気機関車工場で作業が進められた。なお、40-300形のうち304(旧704)号機についても2015年の動態保存に向けて修復作業中となっている。 フルカ山岳蒸気鉄道は1992年7月11日から運行を開始したが、HG3/4 1号機は1993年7月9日から、旧9号機は8月25日からHG3/4 2号機として同線で運行を開始している。なお、運行開始に伴いHG3/4 1号機にはFURKAHORNの、2号機(もと9号機)には GLETSCHHORNの機体名が付与されたほか、機体はボイラーおよび下回りを黒、サイドタンクやキャブを濃青色に金色の細帯で縁取りを入れたものとなっており、連結器やブレーキ装置などはスイス仕様に戻されているが、後方へ拡大された炭庫や大型化された焚口扉はベトナムで改造されたままの状態となっており、煙室扉は修復に際して周辺部が平たい原形とは異なる形状のものとなっている。 HG 3/4 2号機はその後1999年に元の機番のHG3/4 9号機に戻されている。
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