サマズイユ
フランスの作曲家。音楽に関する著述も多い。当初は法学を学んでいたが、音楽に転向してスコラ・カントルムでショーソンやダンディ、ボルド、デュカスに師事した。作品の数は少なく、ティボーとコルトーのために作曲された《エレジー風幻想曲》などがある。
文筆家としてのサマズイユは、フランス内外で新聞や雑誌に批評を寄稿している。師のデュカスやショーソンに関する文献も手がけた。翻訳にも取り組み、ワーグナーやシューマン、シュトラウス、シューベルト、リストといった作曲家の作品のフランス語版を作成した。
ギュスターヴ・サマズイユ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/29 09:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ギュスターヴ・サマズイユ(Gustave Samazeuilh, 1877年6月2日 ボルドー - 1967年8月4日 パリ)はフランスの音楽評論家・作曲家。
略歴
当初はエルネスト・ショーソンの弟子だったが、1900年ごろスコラ・カントルムに入学して、ヴァンサン・ダンディとシャルル・ボルドに師事する。ポール・デュカスからも同じく薫陶を受けた。
長寿に恵まれたにもかかわらず、サマズイユの活動は期間が短く、ほぼ完全に1930年どまりである。サマズイユは音楽評論だけでなく、翻訳や政治評論、定期刊行物への寄稿によっても知られていた。中でもワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の仏語訳があり、1913年にはポール・デュカ論も出版されている。後にはデュカの追悼音楽も作曲した。
そのうえサマズイユは、同時代の他者の作品を100曲以上ピアノ用に編曲した。
主要作品一覧
- ピアノ曲
- 《組曲 ト短調 Suite en sol mineur 》(1902年)
- 《夜のナーイアス Naïades au soir... 》(1910年)
- 《海の唄 Le Chant de la mer 》(1918年-1919年)
- 室内楽曲
- ヴァイオリンとピアノのための《悲歌的幻想曲 Fantaisie élégiaque 》 (1896年-1913年)
- 《弦楽四重奏曲 ニ短調 Quatuor à cordes 》 (1898-1900)
- 弦楽四重奏のための《カンタービレと奇想曲 Cantabile et Capriccio 》 (1947年)
- 《ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Sonate pour violon et piano 》(1902年-1903年)
- 管弦楽曲
- 《エレミール・ブルジュの「ネフ」による交響的習作 Une Etude symphonique d'après La Nef d'Élémir Bourges》 (1905年ごろ)
- 《 Le Sommeil de Canope 》(1906年-1913年)
- 《夜 Nuit... 》(1924年ごろ)
- 《夜のナーイアス Naïades au soir 》(管弦楽版、1924年)
- 声楽曲
- Le Cercle des heures (1933年)
外部リンク
- ギュスターヴ・サマズイユのピアノ曲 - ウェイバックマシン(2001年2月18日アーカイブ分)
- ギュスターヴ・サマズィーユ Gustave Samazeuilh (1877-1967) - ウェイバックマシン(2006年6月14日アーカイブ分)
- ギュスターヴ・サマズィーユの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
- Gustave Samazeuilhのページへのリンク