FD32MB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 08:37 UTC 版)
240MB対応のドライブには通常の3.5インチ2HD FDに特殊なフォーマットを行なうことにより、容量を32MBまで増加させる「FD32MB」という機能が追加されている。 FD32MBフォーマットは、重ね書き(2HD比1/10)によるトラック密度の向上(書き込みは125μm幅の2HDディスク用磁気ヘッドをずらしながら行い、読み出しはトラック幅8μmのスーパーディスク用磁気ヘッドで行うため、トラック数が片面あたり80本から777本へと大幅に増加している)、トラックごとの記録密度を一定にするZBR(Zone Bit Recording)により線記録密度を約1.4倍に向上、HDDで使われているPartial Response Maximum Likelihood ( PRML ) により線記録密度を従来の約2倍に向上(前述の技術と組み合わせによりトラックあたりのセクタ数は53 - 36、トラックあたりの記憶容量は27 - 18.4KB)、C1ECC(エラー訂正)技術導入による信頼性の向上などにより、2HD FDへ32MB記録を可能にした独自の技術である。 なおFD32MBは追記専用であり、データの書き直しにはフォーマットの繰り返しが必要である。このフォーマットを行ったフロッピーは通常のドライブでは読み書きできず、通常のドライブで読み出すとFD32MBフォーマットである旨を伝える警告文ファイルが置かれている。なお、Windowsの場合は通常のドライブで再度使用するためには通常のフォーマットを行わなければならず、クイックフォーマットは推奨されていない。Macでは「標準のフォーマッターでは、このディスクを1.44MBとして再フォーマットできません。」と書かれている。
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