FCトゥエンテとは? わかりやすく解説

FCトゥウェンテ

(FCトゥエンテ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 15:17 UTC 版)

FCトゥウェンテ
原語表記 Football Club Twente
愛称 The Tukkers
The Reds
De Trots van het Oosten (東の誇り)
クラブカラー    
   
創設年 1965年
所属リーグ エールディヴィジ
所属ディビジョン 1部(2023-24)
昨季リーグ順位 5位(2022-23)
ホームタウン エンスヘデ
ホームスタジアム
デ・フロルーシュ・フェステ
収容人数 30,205
代表者 ポール・ファン・デル・クラーン
監督 ヨセフ・オースティング
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

FCトゥウェンテFC Twente)は、オランダ東部、オーファーアイセル州、トゥエンテ地方の都市エンスヘデを本拠地とするサッカークラブである。トゥエンテ、トヴェンテ、トゥヴェンテなど多くの表記がされる。

概要

1965年、Sportclub EnschedeEnschedese Boysが合併してFCトゥウェンテが成立した。SC Enschedeは合併以前の1925-26シーズンにリーグ優勝の経験がある。[1]

1973-74シーズンにはフェイエノールトと優勝争いを演じたが、最終節の直接対決に敗れて準優勝に終わった。1974-75シーズンのUEFAカップでは、ユヴェントスを準決勝で破り決勝に進んだが、ボルシアMGに敗れた。1977年に合併後初の主要タイトルとなるKNVBカップを獲得。2008-09シーズン、クラブの新監督にイングランド人のスティーブ・マクラーレンを招聘。その年のUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦ではアーセナルFCに2戦合計6-0で敗戦しUEFAカップに回った。このシーズン、リーグでは首位AZアルクマールに11ポイント差を付けられ準優勝、KNVBカップでもヘーレンフェーンに敗れこちらも準優勝に終わった。2009-10シーズンにおいては、UEFAヨーロッパリーグではベスト32、一方リーグでは悲願のエールディヴィジ優勝を果たした。翌2010-11シーズン、クラブは史上初めてUEFAチャンピオンズリーグに出場した。シーズン終了後、マクラーレンはトゥウェンテの監督を辞任し、ドイツのVfLヴォルフスブルクへと去った。後任にはベルギー人のミシェル・プロドームを採用し、クラブは再スタートを切った。プロドーム政権下でもクラブの強さは落ちることなく、KNVBカップでは決勝に進出。その決勝ではアヤックスと対戦し、2-2で迎えた延長後半、マルク・ヤンコの劇的ゴールでクラブに3度目のカップタイトルをもたらした。しかし、1週間後のリーグ最終節で両者は再び顔を合わせ、トゥウェンテは勝てばリーグ2連覇、負ければリーグ2位フィニッシュという状況だった。結果、トゥウェンテは1-3でアヤックスに敗れリーグ2連覇とはならなかった。

このように、2010-11シーズンにクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグに出場するなど、アヤックスPSVフェイエノールトのトップ3に続くクラブ規模を持っていたが、運営の失敗と数年間に渡って不正な財政処理を行っていたことが発覚したため、2016年にライセンス剥奪、財政破綻の危機に瀕した。結局ライセンス委員会のエールステ・ディヴィジ降格処分の決定に対してトゥエンテが裁判で勝利したことでエールディヴィジ残留が決まったが、KNVBの対応の不味さも指摘され、オランダ・フットボール史上最大のスキャンダルな事件の一つとなった。2017-18シーズンは2度の監督交代がなされたが、最下位の18位で終え、35シーズンぶりにエールステ・ディヴィジ降格となった。しかし、2019-20シーズン、再びエールディヴィジに復帰した。

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

過去の成績

本拠地デ・フロールシュ・フェステ
シーズン リーグ戦 KNVBカップ
ディビジョン 順位
1965-66 エールディヴィジ 30 9 6 15 43 61 24 11位 GS敗退
1966-67 34 9 11 14 47 62 29 13位 1回戦敗退
1967-68 34 13 8 13 56 58 34 8位 準決勝敗退
1968-69 34 21 5 8 69 38 47 3位 ベスト16
1969-70 34 17 8 9 62 43 42 4位 準決勝敗退
1970-71 34 19 10 5 48 18 48 5位 ベスト16
1971-72 34 17 14 3 50 13 48 3位 1回戦敗退
1972-73 34 22 6 6 53 22 50 3位 準々決勝敗退
1973-74 34 23 8 3 65 27 54 2位 ベスト16
1974-75 34 17 8 9 56 35 42 4位 準優勝
1975-76 34 19 8 7 64 32 46 4位 ベスト16
1976-77 34 12 9 13 52 40 33 9位 優勝
1977-78 34 18 9 7 61 32 45 4位 2回戦敗退
1978-79 34 9 12 13 54 58 30 12位 準優勝
1979-80 34 16 7 11 49 41 39 6位 ベスト16
1980-81 34 16 7 11 60 49 39 6位 ベスト16
1981-82 34 13 5 16 50 58 31 12位 ベスト16
1982-83 34 7 11 16 36 60 25 16位 ベスト16
1983-84 エールステ・ディヴィジ 32 21 5 6 82 41 47 2位 準々決勝敗退
1984-85 エールディヴィジ 34 13 6 15 47 42 32 8位 ベスト16
1985-86 34 8 11 15 36 69 27 14位 2回戦敗退
1986-87 34 12 12 10 39 44 36 7位 ベスト16
1987-88 34 16 9 9 63 40 41 3位 2回戦敗退
1988-89 34 11 18 5 47 25 40 3位 ベスト16
1989-90 34 16 10 8 48 43 42 3位 ベスト16
1990-91 34 13 10 11 58 48 36 6位 2回戦敗退
1991-92 34 13 9 12 53 49 35 6位 3回戦敗退
1992-93 34 17 8 9 64 39 42 5位 準々決勝敗退
1993-94 34 15 9 10 57 43 39 5位 ベスト16
1994-95 34 17 8 9 66 50 42 5位 ベスト16
1995-96 34 14 6 14 46 55 48 10位 準々決勝敗退
1996-97 34 20 5 9 60 33 65 3位 ベスト16
1997-98 34 11 10 13 41 42 43 9位 4位
1998-99 34 13 13 8 51 45 52 8位 ベスト16
1999-00 34 16 12 6 57 37 60 6位 2回戦敗退
2000-01 34 10 11 13 47 60 41 11位 優勝
2001-02 34 10 12 12 41 41 42 12位 ベスト16
2002-03 34 10 11 13 36 45 41 12位 1回戦敗退
2003-04 34 15 3 16 56 53 48 8位 準優勝
2004-05 34 15 9 10 48 38 54 6位 ベスト16
2005-06 34 13 8 13 44 36 47 9位 ベスト16
2006-07 34 19 9 6 67 37 66 4位 ベスト16
2007-08 34 17 11 6 52 32 62 4位 2回戦敗退
2008-09 34 20 9 5 62 31 69 2位 準優勝
2009-10 34 27 5 2 63 23 86 1位 準決勝敗退
2010-11 34 21 8 5 65 34 71 2位 優勝
2011-12 34 17 9 8 82 46 60 6位 4回戦敗退
2012-13 34 17 11 6 60 33 62 6位 3回戦敗退
2013-14 34 17 12 5 72 37 63 3位 2回戦敗退
2014-15 34 13 10 11 56 51 43 10位 準決勝敗退
2015-16 34 12 7 15 49 64 40 13位 2回戦敗退
2016-17 34 12 9 13 48 50 45 7位 1回戦敗退
2017-18 34 5 9 20 37 63 24 18位 準決勝敗退
2018-19 エールステ・ディヴィジ 38 25 5 8 72 39 80 1位 準々決勝敗退
2019-20 エールディヴィジ 26 7 6 13 34 46 27 14位 2回戦敗退
2020-21 34 10 11 13 48 50 41 10位 1回戦敗退
2021-22 34 20 8 6 55 37 68 4位 3回戦敗退
2022-23 34 18 10 6 66 27 64 5位 ベスト16
2023-24 34

欧州の成績

1969-2000

2000-

現所属メンバー

2024年1月9日現在[2]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK ラース・ウンナーシュタル
2 DF ミーズ・ヒルハース
3 DF ロビン・プレパー
4 MF マティアス・キェレ
5 DF ハイス・スマル
6 MF カレル・アイティンフ
7 FW ミッチェル・ファン・ベルヘン
8 MF ユーリ・レヒール
9 FW リッキー・ファン・ウォルフスウィンケル
10 FW ナジ・ユニュヴァル英語版 ()
11 FW ダーン・ロッツ
12 DF アルフォンス・サンプステッド英語版
No. Pos. 選手名
14 MF セム・スタイン
16 GK イッサム・エル・マーフ英語版 ()
17 DF アレク・ファン・ホーレンベーク英語版
18 MF ミヘル・フラップ
19 FW ユネス・タハ英語版
20 DF ジョシュア・ブレネット ()
22 GK プシェミスワフ・ティトン
23 MF ミハル・サジレク
24 DF ユリエン・ミスバイ
27 FW マンフレド・ウガルデ
30 GK サム・クラシース
38 MF マックス・ブルンス英語版
41 MF ギス・ベセリンク英語版

ローン移籍

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
10 FW ナジ・ユニュヴァル英語版 (アヤックス・アムステルダム) ()
17 DF アレク・ファン・ホーレンベーク英語版 (KVメヘレン)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名


歴代監督

名前 就任 退任 試合 勝ち 分け 負け 勝率 %
ミシェル・プロドーム 2010年7月1日 2011年6月30日 53 31 12 10 058.49
コー・アドリアーンセ 2011年7月1日 2012年1月3日 31 17 9 5 054.84
スティーブ・マクラーレン 2012年1月5日 2013年2月26日 164 94 36 34 057.32
アルフレト・スフリューデル 2013年2月26日 2013年8月1日 4 1 1 2 025.00
ミシェル・ヤンセン 2013年8月1日 2014年6月30日 45 24 14 7 053.33
アルフレト・スフリューデル 2014年7月1日 2015年8月30日 45 16 15 14 035.56
レネー・ハケ 2015年8月30日 2017年10月18日 75 27 15 33 036.00
マリノ・プシッチ 2017年10月18日 2017年10月30日 3 2 0 1 066.67
ヘルトヤン・フェルベーク 2017年10月30日 2018年3月26日 21 3 7 11 014.29
マリノ・プシッチ 2018年3月26日 2019年5月6日 48 29 7 12 060.42
ゴンサロ・ガルシア 2019年7月1日 2020年6月30日 28 8 6 14 028.57
ロン・ヤンス 2020年7月1日 2023年6月11日 116 56 31 29 048.28
ヨーセフ・オースティング英語版 2023年7月1日

歴代所属選手



提携クラブ

出典

  1. ^ Netherlands – Champions – RSSSF
  2. ^ SELECTIE 2020/2021”. FCトゥウェンテ公式サイト. 2024年1月9日閲覧。
  3. ^ Dutch Lions Ink 5-Year Partnership” (英語). 2011年1月17日閲覧。
  4. ^ Карабах и Твенте будут сотрудничать”. 2009年10月2日閲覧。
  5. ^ Samenwerking met Koz”. 2010年6月2日閲覧。
  6. ^ Samenwerking jeugdopleiding voortgezet”. 2009年6月16日閲覧。

外部リンク


FCトゥエンテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:43 UTC 版)

ステフェン・ベルハイス」の記事における「FCトゥエンテ」の解説

2011年夏にベルフハイスはヨングFCトゥエンテの選手としてプレシーズントップチームに帯同した。暫定監督シュロイデルと監督就任したコー・アドリアーンセによって定期的に練習試合出場すると、7月初めにトップチーム昇格果たし、それから間もなく2014年までの新契約結んだ7月30日アムステルダム・アレナアヤックス・アムステルダム相手ヨハン・クライフ・スハール戦い2-1勝利し初タイトル獲得した。だがこの試合でベルフハイスは後半ダイブ取られ退場している。9月21日KNVBカップVV Zwaluwen戦でFCトゥエンテでの初ゴール挙げた。この試合4得点活躍チーム8-1勝利した

※この「FCトゥエンテ」の解説は、「ステフェン・ベルハイス」の解説の一部です。
「FCトゥエンテ」を含む「ステフェン・ベルハイス」の記事については、「ステフェン・ベルハイス」の概要を参照ください。

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