Ethernet II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 02:42 UTC 版)
「イーサネットフレーム」の記事における「Ethernet II」の解説
Ethernet IIフレーム(設計の主要な参加者であるDEC、Intel、XeroxからDIXイーサネットともいう)は、宛先・送信元MACアドレスの前に、2オクテットのEtherTypeフィールドを定義する。EtherTypeは、フレームデータによってカプセル化された上位層プロトコルを識別するのに使用する。例えば、EtherType値0x0800は、フレームにIPv4データグラムが含まれていることを示す。同様に、0x0806のEtherTypeはARPフレーム、0x86DDはIPv6フレームを示し、0x8100は前述の通りIEEE 802.1Qタグの存在を示す。 この業界標準規格が正式なIEEE標準化プロセスを経るにつれて、EtherTypeフィールドは新しい802.3標準規格のデータ長フィールドに変更された。受信者はまだフレームを解釈する方法を知る必要があるので、規格では長さに続いて、タイプを指定するためにIEEE 802.2ヘッダが要求された。何年も後に、802.3x-1997規格、および802.3規格のそれ以降のバージョンでは、両方の種類のフレーミングが正式に承認された。Ethernet IIフレームは、その単純さと低いオーバーヘッドにより、イーサネットLANでは最も一般的である。 Ethernet IIのフレーミングを使用するフレームとオリジナルの802.3フレーミングを使用するフレームを同じイーサネットセグメントで使用できるようにするには、EtherType値を1536(0x0600)以上にする必要がある。802.3フレームのペイロードフィールドの最大長が1500オクテット(0x05DC)であるため、その値が選択された。従って、フィールドの値が1536以上の場合、フレームはEthernet IIフレームでなければならず、そのフィールドはEtherTypeを表す。それが1500以下の場合、それはIEEE 802.3フレームでなければならず、そのフィールドは長さを表す。1500と1536の間の値は未定義である:§3.2.6。この規約により、ソフトウェアはフレームがEthernet IIフレームかIEEE 802.3フレームかを判断することができ、同じ物理媒体上で両方の規格を共存させることができる。
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