EUのREACH規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 20:33 UTC 版)
欧州連合(EU)では、欧州における新しい化学品規制REACH(REACH規則、REACH法:Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)が、2008年から運用されている。この規則では、EUで物質(調剤中の物質も該当)を年間1トン以上製造又は輸入する事業者に対し、登録手続が義務付けられている。登録の他にも、条件に該当する場合は、認可、制限、届出などの義務がある。対象には精油などの天然香料も含まれ、香料業界・生産農家・化粧品業界・アロマセラピー業界などで議論を巻き起こしている。 ラベンダーの精油はアレルギーを引き起こす可能性があるとして、REACHの対象となっており、将来的に「内服または吸入した場合、死亡する可能性がある。」という赤と黒の警告ラベルが義務付けられる可能性がある。精油は合成香料などと違い、生産地、生産年などでも成分組成が異なるため、その都度の検査が必要となり、流通も規制されるため、ラベンダー農家や精油業者とって大きな負担となる。ラベンダー農家の多くは、天然物質である精油をReachの対象とすることに対し、「ラベンダーは化学製品ではない。Reachの適用反対」などのメッセージ看板を畑に掲げるなどして、反対の立場を表明している。
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