Denierとは? わかりやすく解説

ディー【D/d】

読み方:でぃー

英語のアルファベットの第4字。

〈D〉ローマ数字500

〈D〉音楽で、音名の一。ニ音

〈D〉《(ラテン)deuterium重水素を表す記号

〈D〉《doctordoctor course博士博士課程を表す記号D1博士課程1年生)、D2博士課程2年生)のように用いる。

〈D〉《directorディレクター

《(フランス)denier》繊維太さ単位デニール記号

〈d〉《(フランス)déci-》数の単位デシ記号


デニール【denier】

読み方:でにーる

生糸化学繊維太さ単位長さ450メートルで0.05グラムのものを1デニールとし、長さが同じで重さが2倍・3倍ならば2デニール・3デニールとする。記号D→テックス


デニール(denier)

もともとの糸(繊維)の太さ表わす単位長さ450mの糸が0.05gの重さの時を1デニールとする。といってアーチャーには分らないので、実際には「何本弦」かでストリングの太を判断する

ドゥニエ

(Denier から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 20:39 UTC 版)

ドゥニエフランス語: denier)はかつてフランスで使われていた通貨単位シャルルマーニュ(在位:768年 - 814年)の先代ピピン3世が着手した改革により、フランク王国ソリドゥス金貨を通貨単位とした金本位制と決別し、銀本位制へ舵をきった。ここで採用されたのがデナリウス銀貨(ラテン語: denarius)である。フランク王国はやがて分裂し、デナリウスは盛期中世には各国語で呼ばれるようになった[1]。そのフランス語読みがドゥニエである。フランス革命期にフランス・フランが採用されると役目を終え、廃止された。日本語ではドニエデニエなどとも表記されるが本項ではドゥニエに統一する。


注釈

  1. ^ 他にスー(ソル)があった。1リーヴルは20スーと等しく、1スーは12ドゥニエと等しかった (鹿野 2011, pp. 236–237); (ジェンペル 1969, p. 63) 。
  2. ^ 例えばリーヴルに該当する貨幣が出現するのは1470年、しかもイタリアにおいて額面 1リラのテストーニと呼ばれるタイプの銀貨が出現するまで待つ必要あった (鹿野 2011, pp. 212) 。
  3. ^ 仕様外の貨幣を使わない、受取拒否したら罰金、など (ヨーロッパ中世史研究会 2008, p. 66) 。
  4. ^ 10-11ドゥニエ相当のグラン・ブランシュ貨、その半額のプティ・ブランシュ貨もともに品位は350/1000で、ヌワーレ貨は230/1000であった (久光 1995, p. 640) 。
  5. ^ 発行されたルイは半ルイ、2、4、8、10ルイもあり、4以上のルイは贈答用、勲章用という位置づけであったため数は少ない。また、エキュ・ブラン(ルイ銀貨)も 3リーヴル相当として発行された (久光 1995, p. 987) 。
  6. ^ 1リーヴル=240ドゥニエ、1スー=12ドゥニエのレートとすると、史料に示される価格 1リーヴルごとに240を積算、1スーごとに12を積算しそれらを合算すればよい。
  7. ^ この間の価格はおおむね統一されていたとされている。「11世紀までは領主支配権はいまだ十分制度化されておらず,王国支配との協力関係の下で,貨幣品位の一定の統一が維持され,価格体系が全国的に決定されていた。」(名城 2015, p. 7) 。

出典

  1. ^ a b c ヨーロッパ中世史研究会 2008, p. 382
  2. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, pp. 149–150) による。
  3. ^ a b リーブルとは”. コトバンク. 朝日新聞. 2016年10月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年10月22日閲覧。
  4. ^ 久光 1995
  5. ^ 鹿野 2011, p. 204
  6. ^ a b 久光 1995, p. 349
  7. ^ 鹿野 2011, pp. 236–237; 鹿野 2011, p. 205
  8. ^ ヨーロッパ中世史研究会 2008, pp. 384–385
  9. ^ 鹿野 2011, pp. 207–208
  10. ^ 鹿野 2011, pp. 208–210; 久光 1995, pp. 513–514
  11. ^ 久光 1995, pp. 288–289
  12. ^ 久光 1995, pp. 284–285
  13. ^ 久光 1995, pp. 353–354
  14. ^ a b 名城 2015, p. 4
  15. ^ 名城 2015, pp. 4–5
  16. ^ 久光 1995, p. 293
  17. ^ 鹿野 2011, p. 203
  18. ^ 名城 2015, p. 5
  19. ^ 久光 1995, p. 352
  20. ^ 久光 1995, p. 351
  21. ^ 久光 1995, p. 354
  22. ^ 名城 2015, p. 7
  23. ^ 鹿野 2011, pp. 249–250
  24. ^ 名城 2015, p. 8
  25. ^ a b 鹿野 2011, p. 224
  26. ^ 鹿野 2011, pp.224-226 et p.237
  27. ^ ヨーロッパ中世史研究会 2008, pp. 66–67
  28. ^ 久光 1995, pp. 513–515
  29. ^ 久光 1995, p. 419
  30. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, p.357 および p.364) による。
  31. ^ 久光 1995, p. 373
  32. ^ a b c 久光 1995, p. 375
  33. ^ 久光 1995, pp. 486–487
  34. ^ a b 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, pp. 513–515) による。
  35. ^ 久光 1995, p. 508
  36. ^ a b 久光 1995, p. 509
  37. ^ a b 久光 1995, p. 513
  38. ^ ヨーロッパ中世史研究会 2008, p. 383
  39. ^ a b ジェンペル 1969, p. 229
  40. ^ 久光 1995, p. 563
  41. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, pp. 552–553) による。
  42. ^ 久光 1995, p. 550
  43. ^ 久光 1995, pp. 550–552
  44. ^ a b c 久光 1995, p. 553
  45. ^ 久光 1995, pp. 797–798
  46. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, p. 554) による。
  47. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, p. 640) による。
  48. ^ 久光 1995, p. 643
  49. ^ 久光 1995, p. 792; 肖像を用いた貨幣としてはフランス初となる。
  50. ^ 久光 1995, pp. 784–786
  51. ^ 久光 1995, p. 791
  52. ^ 久光 1995, p. 794
  53. ^ 久光 1995, p. 796
  54. ^ 久光 1995, p. 982
  55. ^ a b c 久光 1995, pp. 797–798
  56. ^ 木村 2010, p. 264。
  57. ^ a b ルブラン 2001, p. 86。
  58. ^ 久光 1995, p. 982
  59. ^ a b c 久光 1995, pp. 986–987
  60. ^ 久光 1995, p. 987
  61. ^ 久光 1995, p. 989
  62. ^ 久光 1995, p. 989; 1689年に 1エキュは3リーヴル6スーであったが、1709年には5リーヴルとなった。
  63. ^ 以下、本段落は特記ない限り、(久光 1995, p. 1200-1204) による。
  64. ^ 久光 1995, pp. 1213–1214
  65. ^ 久光 1995, pp. 1214–1215
  66. ^ 久光 1995, p. 1215
  67. ^ Le Cambiste universel, tome premier, éditions Aillaud, Paris 1823, pp. 141-142
  68. ^ a b 久光 1995, pp. 437–438
  69. ^ 久光 1995, p.367 et p.379
  70. ^ 久光 1995, pp. 379–380
  71. ^ 久光 1995, p. 506
  72. ^ a b 久光 1995, p. 438
  73. ^ 久光 1995, p. 436
  74. ^ 久光 1995, p. 439
  75. ^ a b 久光 1995, p. 440
  76. ^ 久光 1995, p. 826
  77. ^ 久光 1995, p. 830
  78. ^ a b 木村 2010, p. 265
  79. ^ ジェンペル 1969, p. 63
  80. ^ 名城 2015, pp. 7–8
  81. ^ ジェンペル 1969, pp. 80–85
  82. ^ ジェンペル 1969, p. 63; ジェンペル 1969, p. 92
  83. ^ ルブラン 2001, p. 85。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Denier」の関連用語

Denierのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Denierのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
@-rchery.com@-rchery.com
copyright (c) 2024 @‐rchery.com All Rights Reserved
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドゥニエ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS