D型肝炎の予防法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:19 UTC 版)
「D型肝炎ウイルス」の記事における「D型肝炎の予防法」の解説
D型肝炎の予防法は、B型肝炎の予防法と同じである。 既述のように、D型肝炎ウイルスの感染経路はB型肝炎ウイルスの感染経路と同じである上に、そもそもD型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスがいないと増殖できないため、B型肝炎ウイルスに感染しなければ良いのである。したがって、性生活における感染防止法や、傷口から流れ出る血液の処理の仕方などを知って、B型肝炎ウイルスから身を守ることが、そのままD型肝炎の予防法にもなる。また、D型肝炎ウイルスはHBs抗原を持っているため、B型肝炎ワクチン(HBs抗原ワクチン)を接種することで、HBs抗原を持っているB型肝炎ウイルスと同様に、D型肝炎ウイルスに対しても防御できる。 2008年現在、D型肝炎ウイルスに対する特異的なワクチンは開発されていないものの、B型肝炎ウイルスワクチンの接種を行ったことによって、B型肝炎ウイルスに対して充分な感染防御能を持ったヒトに対しては、D型肝炎ウイルスも感染しない。 なお、この他の予防法として、社会的な取り組み(公衆衛生的な取り組み)として、性教育を含めた感染防止教育を行うこと、血液製剤にウイルスが含まれていないかの検査を行うことなどが求められる。
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