D型肝炎ウイルスの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:19 UTC 版)
「D型肝炎ウイルス」の記事における「D型肝炎ウイルスの分類」の解説
D型肝炎ウイルスは、2006年現在、分類学的には、デルタウイルス属(Deltavirus)に分類されており、科以下は未分類のままである。 なお、2008年現在、D型肝炎ウイルスは、いかなる動物に感染するウイルスが属するグループにも属していない。 また、2006年現在、D型肝炎ウイルスには、I型、II型、III型の3種の遺伝子型が知られていて、この中でI型は地球上に広く分布しているとされている。 また、この中では、一般にIII型が肝臓に対する病原性が最も強いとされている。 ちなみに、D型肝炎ウイルスは、たとえ宿主に侵入できたとしても、単独では増殖できないウイルスである。 このように宿主の細胞が存在していても、そのウイルス単独では増殖できないウイルスを、欠損ウイルス(または、衛星ウイルス、サテライトウイルス)と言う。したがって、D型肝炎ウイルスは欠損ウイルスの1つに分類される。 なお、D型肝炎ウイルスのヘルパーウイルス(欠損ウイルスが必要とする別なウイルス)は、B型肝炎ウイルスである(詳細は後述)。 他に、D型肝炎ウイルスはRNAをゲノムとしているウイルスであるため、RNAウイルスに分類されている。
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