Cooperative Linux
略称:coLinux
Windowsと協調的(Cooperative)に稼働する特別なLinuxカーネルと、その実行に必要なソフトウェアの総称。
Cooperative Linuxを利用すると、LinuxをあたかもWindowsのアプリケーションであるかのように利用することができる。Windowsのネットワークブリッジ機能などを利用すれば通信もでき、テスト用のサーバー環境構築などが容易なことから人気が高い。
Cooperative LinuxのLinuxカーネルは、Windowsから独立して稼働しており、特権命令を含むプロセッサの全機能を利用できる。そのため、エミュレータとは違って性能の低下が少ないのが特徴である。ただし、デバイスへの入出力はWindowsを経由して行っている。そのため、中継用の仕組みが未開発のデバイスは利用できない。対応が十分ではないデバイスの例としてグラフィックスカードがあり、このためX Window Systemを実行することができない。
Cooperative Linux対応機能は、すでに標準のLinuxカーネルに取り込まれている。
関連見出し
UML
関連URL
Cooperative Linux(http://www.colinux.org/)
Cooperative Linux
(CoLinux から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 14:06 UTC 版)
Cooperative Linuxは、Microsoft Windows上で動作するLinuxカーネルである。Dan Aloniが開発した。略称はcoLinux。Windows 2000・Windows XP・Windows Vista・Windows 7で利用できる。エミュレータや仮想マシンではなく、本物のLinuxカーネルがWindows上で動作することが大きな特徴である。TAP-Win32やWinPcapといったネットワークツールを経由して外部のネットワークへ接続が可能。
- 1 Cooperative Linuxとは
- 2 Cooperative Linuxの概要
- CoLinuxのページへのリンク