Chimerical Color(キメラ色)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 08:19 UTC 版)
「不可能な色」の記事における「Chimerical Color(キメラ色)」の解説
Chimerical color(キメラ色)とは、鮮やかな色を錐体細胞が疲労を起こすまでじっと見つめ続け、その錐体細胞の感度が変化した後に著しく異なる色を見たときに感じる色である。例えば、原色を見つめ続けたあとに白を見ると、その反対色を残像として見ることが出来る。キメラ色は、片目でも両目でも見ることができ、実際には不可能ななずの色の組み合わせ(補色同士や、無彩色と有彩色)を同時に知覚できるようなものをいう。キメラ色には以下のようなものがある。 スティギアン・カラー(stygian color):黒いにも関わらず、彩度のある色。例えば、明るい黄色を見つめた後に黒を見たときに、その黒の上に補色として現れる青が「スティギアン・ブルー」である。 自光色(self-luminous colors):紙のように本来光を反射するだけの物体が、あたかも光を発しているかのように見える光。例えば、赤い自光色を見るには、補色の緑を見つめた後に白を見る。すると、白いにも関わらず、白よりも明るい赤が現れる。 誇張色(hyperbolic colors):現実にはありえないほど鮮やかな色。例えば、オレンジの誇張色を見るには、補色のシアンを見つめた後にオレンジ色を見る。すると、彩度100%のオレンジよりも鮮やかなオレンジが現れる。もしくは、明るい太陽光の元、鮮やかなマゼンタを2分前後見つめると、一時的に赤と青に対する感度が鈍化する。その状態で緑の葉を見つめると、不自然なほどに鮮やかな緑を見ることができる。
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