Cembroides 亜節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 02:03 UTC 版)
何れの種もアメリカ南西部からメキシコにかけて分布。この地域はロッキー山脈の南端、さらにそれに続く東西のシエラマドレ山脈からなる山岳地帯であり、乾燥した気候である。種子が大きく食用とされ英語でPinyon pineと呼ばれるグループ。 P. cembroides メキシコの中部から北部にかけての山岳地帯、特に西シエラマドレ山脈に沿って広く分布する。樹高は10-20m程度の小型種で針葉は二葉と三葉がよく混ざる。気孔は葉の両面にある。球果は3cm程度と小ぶりなものの、中の種子は大きく自然界では鳥が好み、我々人間の食用としても広く用いられる。英名はMexican Pinyon。 P. culminicola メキシコ東部の標高3000mを超す高山地帯に極めて局地的に分布。匍匐性を示し樹高は1-5mの小型種。針葉は五葉で青っぽく短い葉を付ける。絶滅が危惧されている。 P. discolor 種小名discolorは「色が違う」の意味。 P. edulis ロッキー山脈南部の標高2000m前後の山岳地帯に分布。樹高10-20mの小型種。英名はColorado Pinyonでその名の通り、コロラド州を代表する樹種であり同州の森林面積の1/5を本種が占めるという。種小名edulisは「可食の」の意味。 P. johannis メキシコに局所的に分布する。個体数が減少している。 P. monophylla アメリカ南西部のシエラネバダ山脈一帯に分布する。樹高10m程度の小型種で針葉は一葉で5cm程度と短い。種小名monophyallaは「一葉の」の意味。 P. orizabensis メキシコに分布する。個体数が減少している。 P. quadrifolia カリフォルニア州とメキシコの国境付近を中心に分布。樹高10-15m程度の小型種で針葉は四葉又は五葉。P. monophyllaとよく交雑するという。種小名quadrifoliaは「四つ葉」の意味。 P. remota テキサス州からメキシコにかけて分布する。 乾燥した岩場に生えるPinus cembroides Pinus cembrodides樹形 Pinus edulisの球果 一葉のPinus monophylla Pinus monophyllaの球果と種子
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