CL型 (993ccディーゼル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:31 UTC 版)
「ダイハツ・CB型エンジン」の記事における「CL型 (993ccディーゼル)」の解説
CL型は1983年にCB型をベースに開発されたディーゼルエンジンである。ディーゼルエンジンの小型化は、気筒辺り容積が小さくなればなるほど燃焼室が冷えやすくなるために、熱効率の高いエンジンを作りにくい技術的困難が存在したが、CB型の1気筒当たり330ccの余裕ある気筒容積が、当時の自動車用として世界最小の1000cc級ディーゼルエンジンを実現したという。基本仕様はCB型に準じた物であるが、圧縮比は21.5、噴射ポンプはボッシュVE型、シリンダーヘッド形状は渦流式燃焼室を採用、ガソリンエンジンに劣らない高速回転性能と、60km/h定地走行ではリッター35km以上の燃費性能を獲得した。1984年にはディーゼルターボ仕様も登場した。 CL型もCB型と同様にシャレードの他はイノチェンティ・ミニにしか採用は広まらず、1993年のG200系シャレードの登場と同時にCB型共々製造を終了した。その後現在に至るまでダイハツの小排気量ディーゼルの系譜は途絶えたままとなっている。
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