CJK互換漢字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 07:21 UTC 版)
「CJK互換漢字」も参照 U+F900~U+FAFFのブロックである。Unicode 3.1では補助集合として第2面(追加漢字面)にU+2F800~U+2FA1Fのブロックが追加された。基本的にCJK統合漢字と重複する漢字が割り当てられている。 CJK統合漢字には、基本的に一つの漢字に付き一つの符号位置しか与えられないため、KS X 1001など各国の規格で全く同じ形の漢字が重複して収録されていた場合、Unicodeとの相互変換を行った際可逆性が失われる事となる。(KS X 1001の場合、読みにより分離しているため、読みが分からなくなって困ることがある)。この問題を解決するために、このブロックが作られた。Big5で誤って重複してしまった2字もこのブロックにある。IBM拡張漢字のうちCJK統合漢字に入れなかったものもあり、その中にはU+FA1F(﨟)やU+FA24(﨤)などCJK統合漢字に同じ漢字が存在しないため、CJK統合漢字と同じ扱いをするものが12字ある。 Unicode 3.2では、JIS X 0213で包摂基準が変更され分離されたもののうち、「侮󠄁󠄁」や「僧󠄁󠄁」、「社󠄁」などUnicodeでは包摂されるものがこのブロックに追加された。これは、CJK統合漢字は日本以外にも中国と韓国の漢字を含めたものであり、日本だけのために包摂基準を変更して包摂分離して追加すると、他の国が国内規格と対応するUnicodeのコード値を変更しなければならないことがあるからである。例えば、「社󠄁」など⽰偏の漢字はGB 18030では偏が「⺭」の形を採用しているが、KS X 1001では偏が「⺭」でなく「⺬」の形を採用している。もし「社󠄁」を包摂分離してCJK統合漢字の新たな符号位置に追加したとすると、GB 18030はそのままでよいが、KS X 1001の「社󠄀」のコードとの対応は新たに追加された方に変更しなければならなくなる。
※この「CJK互換漢字」の解説は、「CJK統合漢字」の解説の一部です。
「CJK互換漢字」を含む「CJK統合漢字」の記事については、「CJK統合漢字」の概要を参照ください。
CJK互換漢字と同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書からCJK互換漢字を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- CJK互換漢字のページへのリンク