CASL の仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 16:51 UTC 版)
CASL は1行に、ラベル、命令コード、オペランドの順に記述する。ラベルは記述しない場合もある。ラベルは3文字以内で、先頭は英大文字、それ以外は英大文字または数字である。オペランドでアドレスを指定する際に数値の代わりにラベルを記述できる。 CASL には次の擬似命令がある。 START [実行開始番地] プログラムの先頭に必ず書かれる。実行開始番地は[エントリーポイント]が指定される、省略された場合は先頭から実行を開始する。 END プログラムの終了を意味する。プログラムの最後に必ず書かれなければならない。 DC n - Define Constant nで指定した10進数の数値を1ワードの2進数データとして格納する。ただし、n が算術データの範囲(-32768から32767まで)に無い場合は、下位16ビットが格納される。 DS n - Define Storage nワード語長の領域を確保する。 また、CASLには入出力を表すマクロ命令が用意されている。内容は以下の通り IN 入力領域, 入力文字長 この命令が実行されると入力待ちが発生する。データが入力されると入力されたデータを文字型として入力領域に入力する、入力は1文字を1ワードに格納する。COMETでは文字データはJIS X 0201(8ビット)のため、1文字1ワード(16ビット)では空きが発生することになるが、入力データは 8ビット目以降に入力され、0から7ビット目までには0が格納される。また入力長には入力したデータの長さが格納される。入力領域、入力長はともにラベル名で指定する。 OUT 出力領域, 出力文字長 出力領域に格納されているデータを出力文字長分、文字として表示する。IN 命令と同様 1ワード1文字に対応する。 EXIT プログラムの実行を終了する。CASL IIの改訂により廃止される。
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