B6N1量産開始と発動機換装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:23 UTC 版)
「天山 (航空機)」の記事における「B6N1量産開始と発動機換装」の解説
海軍は実用試験の終了を待たず、基地航空隊用としてB6N1を130機程度生産することを中島に指示した。その一方、昭和18年(1943年)1月には発動機を水メタノール噴射装置の追加によって1,800馬力級となった火星二五型に換装した仮称B6N2の開発も開始されている(海軍からの正式な指示は昭和18年4月)。前者は現用の九七式艦攻より約100km/h速い新型艦攻を一刻も早く前線に送るための措置であり、後者は不調で搭載機の少ない護の生産を中止し、中島飛行機の発動機生産を当時実用試験中だった誉に集中させるためだった。 試験飛行時から問題になっていた離着陸滑走中の左回頭については、B6N1量産開始後に垂直尾翼の取付角を機軸に対し左に傾けることで一応の解決とされている。B6N1の量産と部隊配備が進められる一方、同年7月にB6N2試作一号機が完成、発動機の信頼性が向上した他、航続距離以外の性能全般の向上が確認されたことから、同年10月にはB6N1に代わってB6N2の量産が開始されている。
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