B1 ter
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:33 UTC 版)
まだB1bisがテスト中であった1935年に計画された改良型で、“ter”は「第3の」を意味し、bisに続く改良型であることを示す。B1terは装甲厚を最大70mmまで強化、また車体に装備された75mm戦車砲SA35は、12度と限定的ではあったが左右旋回が可能となった。車体形状も若干改められ、特に垂直だった車体側面は避弾経始を考慮し、ジグザグ断面に傾斜が付けられたものとなり、上部履帯は完全にカバーされた。エンジンはより強力なルノー製の350hpのものが搭載され、砲塔も将来的にはARL 2Cが搭載される予定だった。最初の試作車は1938年5月にテストされたが、これはB1の試作車101号車を改修したもので、実際のB1terは(完成していれば)さらに外観の異なったものになっていたとされる。テストの結果ははなはだ不満なものだったが、1940年7月の完成を目処に、ARL、FCM、フィヴ・リール(fr:Fives-Lille)の3社に、それぞれ1輌ずつの試作車が追加発注された。ARL、フィヴ・リール社製のものは開戦後の混乱の中で失われ、FCM社のものは製作中だったが主要部材は隠匿され、後にARL 44の開発に利用された。
※この「B1 ter」の解説は、「ルノーB1」の解説の一部です。
「B1 ter」を含む「ルノーB1」の記事については、「ルノーB1」の概要を参照ください。
- B1terのページへのリンク