997年から1826年まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/29 05:50 UTC 版)
「アイルランド・ポンド」の記事における「997年から1826年まで」の解説
アイルランドに貨幣制度が導入されたのは997年のことで、当時の通貨はイングランドと同じく1ポンド = 20シリング、1シリング = 12ペンスとされた。通貨の品質悪貨期後、1180年代にはふたたびポンド・スターリングとの等価性が再設定された。ところが1460年からアイルランドの貨幣はイングランドの貨幣と異なる金属配合で鋳造されるようになり、両貨幣の価値に違いが生じるようになった。1689年から1691年の内戦期間中、ジェームズ2世は「ガン・マネー」とも言われる卑金属の緊急貨幣を発行した。 1701年にアイルランド・ポンドとスターリングとの関係について、13アイルランド・ポンド = 12ポンド・スターリングと定められた。つまり13アイルランド・ペンス = 1ブリテン・シリングとなり、これによりアイルランドの銅貨はブリテンの銀貨とともに流通されるようになった。1804年から1813年にかけては例外的にアイルランド・ペニーの代用銀貨がアイルランド銀行から発行された。その後1826年1月にブリテンの通貨に移行され、アイルランド独自のポンドは廃止された。アイルランドの各銀行は1826年以降もスターリング紙幣の発行を継続していたが、硬貨については鋳造されなかった。
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