8世紀から12世紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 18:33 UTC 版)
「サヘル諸王国」も参照 ウマイヤ朝のウクバ・イブン・ナフィ(英語版)は、671年に拠点としてカイラワーンを建設し、681年頃にはイスラーム教徒はスーダンから運ばれる金の存在を知った。アンダルスの歴史家アブー・ウバイド・バクリーは著書『諸道と諸国の書(英語版)』で、745年にシジルマサに3つの井戸が掘られ、サハラ交易の拠点とされたと記述している。シジルマサは8世紀から10世紀にかけてベルベル人の国家の首都となった。それらのベルベル人はイスラームのイバード派に属しており、信仰を個人の奥深くにしまって無益な軋轢を起こさないキトマーン(英語版)を実践していた。このためイバード派の商人はサブサハラの黒人と交流しやすかった。 ウマイヤ朝を倒したアッバース朝は761年からマグレブに進出してカイラワーンを支配し、ベルベル人はターハルト(英語版)へと移住した。シジルマサとワルグラを拠点とする2つの交易路が西スーダンとつながり、シジルマサの首長とターハルトを首都とするイバード派の国家ルスタム朝は友好的な関係を築いた。ターハルトの商人たちは南方のガーナ王国との交易を行なった。この時代の政治支配者は伝統的な信仰を持っており、他方で交易集団や手工業者はイスラーム教徒で構成された。
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