5,000人が乗車できず
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:34 UTC 版)
「上尾事件」の記事における「5,000人が乗車できず」の解説
上尾駅に籠原発上野行き普通列車832M(169系急行形電車12両編成)が14分遅れて7時10分に1番線に入線した。832Mは上野駅に7時35分到着後、7時51分発直江津行き急行「妙高2号」になる(間合い運用)ためグリーン車2両と半室食堂車(ビュフェ車)1両が連結されており、普通列車ではこれらが締め切り扱いとなるため、その分普通車は少なかった。ダイヤグラムでは6時54分で、5時41分発の始発822Mから7本目のはずであった。事件当日上尾駅から始発列車が発車したのは25分遅れの6時06分で、822Mから832Mまでに到着すべき4本の列車 (824M、826M、828M、830M) が、前日の順法闘争の影響のため運用できずに運休し、830Mも832Mの後続となっていた。そのため上尾駅には1時間4分の間到着する列車がなかったことから、大勢の乗客が待っており、上尾駅では改札制限を行っていた。 832Mには定員840人に対し、すでに3,000人以上が乗車しており、上尾駅のホームにいたおよそ5,000人もの利用客の大半が乗車できなかった。そのため、何としても乗車しようとする乗客と、列車を発車させようとする職員との間で小競り合いが発生していた。 832Mが発車出来ない状況で、後続となっていた前橋発上野行き上り普通列車1830M(急行形国鉄165系電車12両編成、6時48分発予定)が52分遅れで2番線に入線した。この1830Mも定員944人のところ4,000人以上が乗車するという超満員であった。1830Mは7時27分に上野駅到着後、7時40分に上野発籠原行きの普通列車になる運用であった。
※この「5,000人が乗車できず」の解説は、「上尾事件」の解説の一部です。
「5,000人が乗車できず」を含む「上尾事件」の記事については、「上尾事件」の概要を参照ください。
- 5,000人が乗車できずのページへのリンク