4.借金が嵩んで逮捕されるトム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:15 UTC 版)
「放蕩一代記」の記事における「4.借金が嵩んで逮捕されるトム」の解説
負債を抱えたトムが、帽子に国章であるリーキを飾ったウェールズ人執行人の拘留から辛うじて逃れようとする場面が描かれている。トムは聖デイヴィッドの祝日 (en:Saint David's Day) にイギリス国王ジョージ2世妃キャロライン・オブ・アーンズバックの誕生日祝宴のために、輿に乗ってセント・ジェームズ宮殿に行くところである。この場面でのトムは最初の場面で婚約を破棄した、帽子の販売で生計を立てていると思われるサラ・ヤングのとりなしによって拘留から免れている。通りの灯火に満たす油をトムの頭にこぼしている男がコミックリリーフとして画面上部に表現されており、これは頭部に油を塗られた人は恩恵を受けるという言い伝えを意味している。この場面での「祝福」はサラがトムを救ったことだが、助けられたトムは放蕩者のままであり、心から改心しているわけではない。 版画では空には稲妻が表現され、若い掏摸がトムのポケットを空にしているが、絵画には稲妻はなく小柄な盗人がトムの杖を盗もうとしているという相違がある。
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