4コマ漫画のオチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:58 UTC 版)
4コマ漫画では、縦に1列に並べた4コマを起承転結の配置とし、4コマ目にオチを配置するのが基本的な表現形式である。4コマ漫画でのオチは、駄洒落や言葉遊びを用いるもの、突拍子も無い状態に突然移行させるものなどのように、落語の落ちと同様のものもあれば、キャラクターの性格を用いるもの、既に1 - 3コマ目が充分に不条理であることを再認識させるものなど、様々なパターンがある。 ただし、最近は、3コマ目にもオチを配置した2段オチと呼ばれるものや、本来は内容の表題であった小見出し(サブタイトル)もオチの要素とするもの(4コマ目まで読んで初めて小見出しの意味がわかるもの)など、必ずしも起承転結に沿わない形で笑いを取るものも多い。ここにおいて、「オチ」という語は、本来の「結末」の意味は既に失われ、単に笑わせどころ(作者が読者を笑わせるための仕掛けを施した箇所)の意としてのみ使われている。 また、各4コマごとにオチをつけながら完結させずに次の4コマに連続させる、ストーリー4コマと呼ばれる形式も存在するが、この形式においては、4コマ漫画でありながら笑わせどころが存在しない場合もある。この場合の4コマ目は、感動させるなど情動に訴えるものや、次回への伏線を貼って期待を持たせるものなど、“笑わせどころではないが「話の結末」としては適切なもの”になることが多い。ただし、この場合にも前者は感動オチと称されることがあり、笑わせどころでなくても「オチ」という語が使われている。 4コマ漫画での「オチ」は、どの場面を指し、どのような描写であるか、一義的に定まるものではないと言える。
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