2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選の意味・解説 

2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/14 01:26 UTC 版)

2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選
大会概要
日程 2022年3月14日–30日
チーム数 (1連盟)
2018
2026

本記事では、2022 FIFAワールドカップ予選のうちオセアニア予選(オセアニアよせん)について述べる。オセアニアサッカー連盟(OFC)所属の各代表チームにより競われた。本大会への出場枠は0.5であった[1]

予選形式

2020年7月28日、OFCは新型コロナウイルス感染症の流行に対応した日程案をFIFAに提出した[2]

  • 1次予選: OFCに加盟している11の国と地域をFIFAランキングに基づき2組に分け、集中開催による1回戦総当たりのリーグ戦を行う。成績上位2チームが2次予選に進出。
  • 2次予選: 1次予選を突破した4チームがホーム・アンド・アウェーで準決勝と決勝戦を行う。決勝戦の勝者は大陸間プレーオフに進出。

しかしその後、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う旅行制限の問題から方式の見直しが再三行われたのち、2021年9月16日にOFCは、OFC域外のカタールで集中開催する計画を表明[3]。2021年11月29日にOFCが詳細な方式を発表した[4]

  • 予備予選:出場9チームのうち、FIFAランキング下位2チーム(クック諸島・トンガ)が1試合勝負で対戦。勝者がグループステージに進出する。
  • グループステージ:出場9チームのうちFIFAランキング上位7チームと、予備予選の勝者、合計8チームが4チームずつの2組に分かれ、1回総当たりで対戦する。各組上位2チーム、合計4チームが決勝トーナメントに進出。
  • 決勝トーナメント:進出した4チームが各1試合勝負のノックアウトトーナメントを行う。これに勝ち残ったチームが大陸間プレーオフに進出。

参加国

オセアニアサッカー連盟(OFC)と国際サッカー連盟(FIFA)の双方に加盟する11チームのうち、組み合わせ抽選の時点では9チームが参加を表明していた[4](トンガはその後棄権)。カッコ内は組み合わせ抽選時における最新(2021年11月19日発表)のFIFAランキング[5]

グループステージから出場 出場辞退

競技日程

元々予選は、2020年9月に開幕予定であった[6]

2020年6月25日、FIFAは2022年3月に実施を予定していた大陸間プレーオフを、3か月繰り下げて6月に延期することを発表した[7]

2020年11月5日、OFCは予選の開始時期を、当初の2021年3月から同年6月に延期すると発表した[8]

新たな日程についてOFCが加盟協会とFIFAと話し合いの後、2021年3月4日になってOFCは6月開幕では間に合わないと発表した。その代わりに2022年1月に大会を開催し、6月後半に行われる大陸間プレーオフに先立って3月21日から29日のFIFA国際マッチデーを予備日に利用できるようにすることを確認した [9][10]

以下の競技日程は、FIFAが定めた国際Aマッチデー計画表に基づく[11]

ラウンド 日付
本来の日程 変更後の日程
予備予選 第1節 新設 2022年3月14日
1次予選 第1節 2021年3月22日– 30日
同年5月31日 - 6月15日[12]
2022年3月中
第2節
第3節
2次予選 準決勝第1戦 2021年8月30日 - 9月7日 2022年3月中
決勝第1戦 2021年10月4日 - 12日 2022年3月30日

予備予選

組み合わせ抽選後の2022年1月29日にFIFAは、トンガが災害(2022年のフンガ・トンガ噴火)を理由に出場を辞退すること、またそのため予備予選を中止してクック諸島がグループステージに進出することを発表した[13]

チーム #1 スコア チーム #2
トンガ  中止  クック諸島

1次予選

8チームがFIFAランキングに基づき2組に分けられ、2022年3月から集中開催による1回戦総当たりのリーグ戦を行った。

グループA

チーム 出場権
1  ソロモン諸島 1 1 0 0 3 1 +2 3 2次予選に進出
2  タヒチ 1 0 0 1 1 3 −2 0
3  バヌアツ 0 0 0 0 0 0 0 0 棄権
4  クック諸島 0 0 0 0 0 0 0 0
出典: FIFA, OFC
順位の決定基準: 順位決定方式
  • 3月17日に予定されていたタヒチ-バヌアツ戦は、第1試合前の新型コロナウイルスの検査でバヌアツ代表に陽性者が多数出たことから、試合が中止となった[14]。その後バヌアツは全試合を辞退することを決定した[15]
  • 3月20日に予定されていたクック諸島-タヒチ戦は、クック諸島代表に新型コロナウイルスの陽性者が多数出たことから、試合が中止となった[15]。その後、クック諸島代表は予定されていた第3節も含めて辞退することとなり、グループ内での順位はクック諸島代表の実施済みの試合(第1節のソロモン諸島戦)を無効として決定するものとした(順位決定基準から外されるのみで、試合記録自体は有効であり、FIFAランキングへも反映される)[16]
クック諸島  無効
(0 - 2)
 ソロモン諸島
Report (FIFA)
Report (OFC)
カウア  20分
ホウ  45+1分
観客数: 0
主審: デイビド・ヤレボイネン (パプアニューギニア)
タヒチ  中止  バヌアツ
Report (FIFA)
Report (OFC)

クック諸島  中止  タヒチ
Report (FIFA)
Report (OFC)
主審: メーデリク・ラクール (ニューカレドニア)
ソロモン諸島  中止  バヌアツ
Report (FIFA)
Report (OFC)
主審: カンベル・カーク・カワーナ・ウォー (ニュージーランド)

ソロモン諸島  3 - 1  タヒチ
レアイ  20分52分90+6分 Report (FIFA)
Report (OFC)
A.テハウ  26分

グループB

チーム 出場権
1  ニュージーランド 3 3 0 0 12 1 +11 9 2次予選に進出
2  パプアニューギニア 3 2 0 1 3 2 +1 6
3  フィジー 3 1 0 2 3 7 −4 3
4  ニューカレドニア 3 0 0 3 2 10 −8 0
出典: FIFA, OFC
順位の決定基準: 順位決定方式
パプアニューギニア  0 - 1  ニュージーランド
Report (FIFA)
Report (OFC)
ウェイン  75分
観客数: 0
主審: サウード・アリ・アル=アドバ (カタール)
ニューカレドニア  1 - 2  フィジー
ウェトリア  78分 Report (FIFA)
Report (OFC)
ナラウブ  11分89分
観客数: 0
主審: モハメド・アル=シャーマリ (カタール)

パプアニューギニア  1 - 0  ニューカレドニア
セミー  8分 Report (FIFA)
Report (OFC)
観客数: 0
主審: ジョエル・ホプケン (バヌアツ)
ニュージーランド  4 - 0  フィジー
C.ウッド  45分73分
ジャスト  71分
ルイス  90+3分 (pen.)
Report (FIFA)
Report (OFC)
観客数: 0
主審: サールマン・ファラーヒ(カタール)

ニュージーランド  7 - 1  ニューカレドニア
グリーヴ  11分45+2分
ロジャーソン  36分 (pen)
デ・ヨング  74分
ティロマ  81分
C.ウッド  83分90分
Report (FIFA)
Report (OFC)
 12分 サイコ
観客数: 0
主審: ノルベール・ハウアタ (タヒチ)
フィジー  1 - 2  パプアニューギニア
ワラナイヴァル  12分 Report (FIFA)
Report (OFC)
 45+2分 ケポ
 63分 セミー
観客数: 0
主審: アブドゥルハジ・アル=ルアイリ (カタール)

2次予選

トーナメント表

 
準決勝 決勝
 
           
 
2022年3月27日 – ドーハ
 
 
 ソロモン諸島 3
 
2022年3月30日 – ドーハ
 
 パプアニューギニア 2
 
 ソロモン諸島 0
 
2022年3月27日 – ドーハ
 
 ニュージーランド 5
 
 ニュージーランド 1
 
 
 タヒチ 0
 

準決勝

2022年3月27日 (2022-03-27)
17:00 UTC+3
ソロモン諸島  3 - 2  パプアニューギニア
ホウ英語版  33分66分
レアイ英語版  71分
Report (FIFA)
Report (OFC)
A.コモロン英語版  24分
ケポ英語版  88分

決勝

勝者は大陸間プレーオフに進出。

2022年3月30日 (2022-03-30)
20:00 UTC+3
ソロモン諸島  0 - 5  ニュージーランド
Report (FIFA)
Report (OFC)
ティロマ  23分69分
ウッド  39分
ベル  49分
ガーベット英語版  90+1分

大陸間プレーオフ

チーム #1 スコア チーム #2
コスタリカ  1 - 0  ニュージーランド

出典

  1. ^ Current allocation of FIFA World Cup™ confederation slots maintained” (英語). FIFA.com (2015年5月30日). 2015年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月25日閲覧。
  2. ^ OFC tournaments update” (英語). Oceania Football Confederation (2020年7月28日). 2020年12月25日閲覧。
  3. ^ OFC update on FIFA World Cup Qatar 2022(TM)”. オセアニアサッカー連盟 (2021年9月16日). 2021年12月7日閲覧。
  4. ^ a b Format set for FIFA World Cup Qatar 2022(TM) OFC preliminary competition”. オセアニアサッカー連盟 (2021年11月29日). 2021年12月7日閲覧。
  5. ^ Men's Ranking”. 国際サッカー連盟 (2021年11月19日). 2021年12月7日閲覧。
  6. ^ New Zealand Football successful with bid to host the 2020 OFC Nations Cup” (英語). Stuff (2020年1月10日). 2020年12月25日閲覧。
  7. ^ FIFA Council unanimously approves COVID-19 Relief Plan” (英語). FIFA.com (2020年6月25日). 2020年12月25日閲覧。
  8. ^ OFC announces schedule changes for early 2021” (英語). Oceania Football Confederation (2020年11月5日). 2021年4月7日閲覧。
  9. ^ OFC confirms schedule changes” (英語). Oceania Football Confederation (2021年3月4日). 2021年4月8日閲覧。
  10. ^ INTERNATIONAL MATCH CALENDAR 2020-2024” (PDF). FIFA. 2021年4月8日閲覧。
  11. ^ INTERNATIONAL MATCH CALENDAR 2020-2024” (PDF) (英語). FIFA. 2020年12月25日閲覧。
  12. ^ FIFA World Cup Qatar™ 2022 OFC Qualifier – Group Stage” (英語). Oceania Football Confederation. 2020年12月25日閲覧。
  13. ^ Tonga withdraw from FIFA World Cup Qatar 2022™ OFC preliminary competition”. 国際サッカー連盟 (2022年1月29日). 2022年2月2日閲覧。
  14. ^ Statement on Tahiti v Vanuatu match”. オセアニアサッカー連盟 (2022年3月17日). 2022年3月22日閲覧。
  15. ^ a b Statement on COVID-19 cases impacting FIFA World Cup Qatar 2022(TM) Oceania Qualifiers – Group A”. オセアニアサッカー連盟 (2022年3月19日). 2022年3月22日閲覧。
  16. ^ Update on FIFA World Cup Qatar 2022(TM) Oceania Qualifiers”. オセアニアサッカー連盟 (2022年3月23日). 2022年3月24日閲覧。

関連項目

外部リンク


「2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選」の関連用語

2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2022 FIFAワールドカップ・オセアニア予選 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS