2021年の政治危機と辞任
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「トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ」の記事における「2021年の政治危機と辞任」の解説
2021年4月9日執行の議会総選挙(英語版)では人権擁護党と真の唯一神への信仰(英語版)(FAST)の両方が25議席となった。選挙結果や憲法規定の遵守をめぐって与野党双方が司法の場で争う中、5月17日に最高裁判所は総選挙結果への異議申し立てを却下し、議会に対し24日に新首相を指名するよう命令。最終的にFASTが多数派を確保したため、党首のフィアメ・ナオミ・マタアファ元副首相が新首相に選出される運びとなったが、スアラウヴィ2世が議会の開会を中止し、マリエレガオイは司法に対して不公平性を訴え首相職を継続すると発表。マタアファ党首も議会外で式典を行い首相就任を宣誓し、マリエレガオイはこれを違法として批判し、サモアは二重政府状態となった(2021年サモア憲政危機(英語版))。6月28日に最高裁はマタアファ新内閣の宣誓は無効と判断したものの、同時に議会に対し7日以内に招集して新内閣を選出することも同時に求め、議会が開かれない場合はマタアファ新内閣の宣誓は合法と解釈できるとも裁定し、マリエレガオイは拒否し続けた議会招集を迫られることとなった。7月8日にFASTは控訴裁判所に付託し、7月23日に控訴裁はマタアファの就任宣誓を承認し、マリエレガオイの5月24日以降の首相継続は違法とする判決を出した。当初マリエレガオイは控訴裁の判決を認めなかったが、7月25日に選挙の敗北を認め退陣した。
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