2016年保守党党首選挙
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「テリーザ・メイ」の記事における「2016年保守党党首選挙」の解説
「2016年イギリス保守党党首選挙」も参照 ヨーロッパ連合離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受け、デーヴィッド・キャメロンが首相辞任を表明し、後継者選びのための保守党党首選挙が行われることになった。メイは立候補の意向を示し、保守党党首に選出された場合には「保守党とイギリスのまとまりを強化する」と意気込みを語った。自らは残留に投票したEU離脱問題については、国民投票の結果を受けてEU離脱を遂行させると言明した。EU離脱交渉では、人の移動の自由の制限とサービス・財の貿易の両方を可能な限り要求していく考えを示している。欧州連合条約(Treaty on European Union)第50条については、イギリスの交渉方針が合意に至るまでは行使せず、2016年度内の行使は無いとみられている。 また、メイは人権と基本的自由の保護のための条約(ECHR)を破棄することを提案していたが、首相になった場合はこの提案を撤回すると述べた。EU離脱後のイギリスを上手く機能させるとも主張した。そしてイギリスを団結させ、イギリスの未来のための強い新たな肯定的なビジョンを持つことが必要だとし、そのビジョンは「一握りの特権階級のためのものでは無くイギリス国民全員のためのビジョンである」と論じた。マクロ経済の財政政策に関しては緊縮寄りであり、歳出削減と財政赤字削減を進めていく方針である。ただし、ジョージ・オズボーン財務大臣が言及していた緊縮財政政策のための懲罰的予算は編成しないと述べている。さらに2020年以前に解散総選挙を行うことはないとも言明した。ただし、結局は2017年5月に解散総選挙を実施している。 保守党党首選挙には5人が立候補し、議員投票の結果としてメイとアンドレア・レッドサムで決選投票を行うこととなっていたが、7月12日にレッドサムが党首選挙から撤退することを表明したため、メイが唯一の党首選挙候補者となった。このためメイの保守党党首及び首相就任が確定した。
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