2006年の発見
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「ハイイログマとホッキョクグマの雑種」の記事における「2006年の発見」の解説
2006年4月16日、アイダホ州からやってきたハンターのジム・マーテル (Jim Martell) は北米カナダのバンクス諸島のサックスハーバー (Sachs Harbour) でハイイログマとホッキョクグマの雑種を狙撃した。マーテルは5万ドルを支払い正式な許可証を持ってホッキョクグマの狩りをしているところであり、その動物についてもホッキョクグマのつもりで射殺したのだった。この生物はホッキョクグマに特徴的な白っぽいクリーム色の薄い毛皮と長い爪、丸く盛り上がった背中と彫りの浅い顔をもちながら、眼の周り、背中と足にはハイイログマの毛色である茶色い斑紋が見られ、当局は関心をもった。もしこのクマがグリズリーであると判断されれば、マーテルは1000カナダドルの罰金と1年の懲役を科せられるところであった。 DNA鑑定はブリティッシュコロンビア州の Wildlife Genetic International で行われ、鑑定の結果これはホッキョクグマの母とハイイログマの父の雑種であると認められた。この交雑は生物学的に可能であり動物園では過去にも生まれていたが、野生で確認されたのはこれが初めてであった。 議論のさ中、このクマはマーテルに返還された。
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