2003年の事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:17 UTC 版)
「トラビス (チンパンジー)」の記事における「2003年の事件」の解説
2003年10月、トラビスはハロルド家の車から脱走し、交差点で交通を麻痺させ、数時間行方不明になる事件を起こす。事件はトラビスが乗っていた車が赤信号で停車中に、ある歩行者がトラビスの車の部分的に開いていた窓から何かを投げ入れて、それがトラビスに命中、驚いたトラビスは、シートベルトを自ら外し、ドアを開けその男を追いかけたが、捕まえることはできなかった。通報によって駆け付けた警官は何とかトラビスを車に収容しようと何回か試みたが、トラビスはすぐに別のドアから出てしまうので、両者は車の周りで追いかけっこをする羽目になった。この事件によって、ペットとして50ポンド(22.7kg)以上の体重のある霊長類の飼育を禁じ、外来ペットを所有するには特別の許可が必要とするコネチカット州法が成立することになった。新法は2004年施行され、トラビスの死後は州内でチンパンジーを飼うことを許可された者は皆無である。コネティカット州の環境保護局はハロルド夫妻に対し同法を執行してはいない。というのは、夫妻は長年にわたって200ポンド(90kg)のトラビスを飼育してきたし、同局はトラビスが公共の安全を犯すとは考えなかったからである。
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